なぜ!? 最近じわじわ増えている「4ナンバー軽」の謎! 軽商用バンを個人で買う「メリット」とは

軽商用車を選ぶ際の「デメリット」とは

 とはいえ、軽商用車であることは必ずしもメリットばかりではありません。

軽商用車の広い荷室空間を、貨物の積載以外に活用する個人ユーザーも増えているといいます[写真は2022年8月に誕生したスズキの軽商用車「スペーシアベース」での活用例]
軽商用車の広い荷室空間を、貨物の積載以外に活用する個人ユーザーも増えているといいます[写真は2022年8月に誕生したスズキの軽商用車「スペーシアベース」での活用例]

 軽商用車は「仕事に使うクルマ」として使用頻度が多くなることを想定されています。

 したがって、クルマが保安基準に適合しているかを確認する車検(自動車検査登録制度)の頻度も、5ナンバーの軽よりも早いタイミングでやってきます。

 具体的には、5ナンバー軽の初回車検は3年後ですが、4ナンバー軽は2年ごととなります(ちなみに登録車の4ナンバー車の場合には、毎年の車検が定められています)。

 さらに4ナンバー軽の2列目シート(後席)の多くは、折りたたんでの使用が想定されているため、簡素な座席設計となっています。

 荷室空間を重視し2列目シートは不要と考えているのなら、簡素な設計は合理的であるといえますが、座り心地の面では期待できません。

 ただし最新鋭のアトレーや「ハイゼットカーゴ」の上位モデルの後席には、大きなヘッドレストが付く左右独立タイプのシートが備わるなど、4名乗車の用途も考慮した軽商用車もあります。

※ ※ ※

 かつての軽商用車といえば、簡素な装備の仕様が主流でしたが、近年のニューモデルでは、乗用車同等の先進運転支援機能や快適機能も備わり、高性能なターボエンジンを搭載するモデルも増えています。

 また最新のアトレーやスペーシアベースが4ナンバーとなった背景には、乗用タイプに比べ広い荷室に荷物をたくさん積んで、キャンプや車中泊でアウトドアへ出かける、といった個人ユーザーの需要が伸びていることも大きな理由であるとメーカーは説明しています。

 こうした使い方でクルマを楽しみたい人にとっては、税金面や荷室空間の広さでメリットのある4ナンバー軽は、良い選択肢となっているようです。

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5件のコメント

  1. 後席が簡素なのは、居住空間より荷室の方が広くないといけない決まりがあるからねぇ…

  2. 任意保険は年齢問わずに

  3. 自賠責保険の金額が間違っています。軽自動車にナンバー区分での違いはありません。
    一般の方が見て勘違いしてしまうので修正お願いします。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  4. 自分のライフスタイルではデメリットよりもメリットの方が多過ぎるのでベストチョイスですね。
    もしも最初に軽バン(最初の車の候補にはアトレーがあった)を選んでたら、趣味の選択肢がもっと広がってて、多分人生が変わってた。今思うと結構悔しい。

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