三菱自動車工業（以下、三菱）は2025年7月24日、軽乗用車「eK X（イーケイクロス、以下eKクロス）」と「eKワゴン」に、それぞれ一部改良を実施しました。

　三菱の「eK（イーケイ）」シリーズは、2001年から続く同社の軽乗用車の名称です。

　なかでもeKワゴンは当初より存在し、25年近い歴史を有しています。

　初代と2代目は全高を1500mm以下に抑えたロールーフワゴンでしたが、2013年登場の3代目eKワゴンからは、全高1600mm超えの軽ハイトワゴンに進化しています。

　三菱と日産自動車の合弁会社であるNMKVが企画・開発をおこなうようになったのも3代目からで、兄弟車として日産「デイズ」も設定されました。

　4代目となる現行型は、三菱の約60年にわたる軽自動車づくりのノウハウと日産の先進技術を融合し、2019年にフルモデルチェンジを実施しています。

　歴代モデルで継承されてきた日常での使い勝手の良さに加え、新開発エンジンやCVTの搭載によって、さらなる静粛性やきびきびした走りも実現。

　加えて、三菱初搭載（当時）となる「高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT（マイパイロット）」をはじめ、先進運転支援機能「三菱e-Assist」の進化によって、新たな安心感もプラスしました。

　そして4代目eKワゴン登場にあわせ、本格四輪駆動車「パジェロ」や、「デリカD：5」「アウトランダー」などのクロスオーバーモデルを得意とする「三菱らしさ」を活かしたSUVタイプとして新設定されたのが、eKクロスです。

　三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」デザインを採用するなど、アクティブさと遊び心を表した存在感の強いスタイリングを大きな特徴とします。

　またeKクロスにはマイルドハイブリッドシステムも採用され、燃費向上とともにモーターアシストによる力強く滑らかな走りも備えています。

　そして今回実施された一部改良では、eKクロスのボディカラーに、アウトドアにもマッチするモノトーンの新色「ナチュラルアイボリーメタリック」を採用しました。

　これによりカラーバリエーションは、モノトーン5色、2トーン5色の全10色に変更されています。

　さらにeKクロス、eKワゴンともに、衝突被害軽減ブレーキシステム（FCM）の警告灯の制御および警告表示を変更・追加し、新たな法規に適合させました。

　これらの一部改良を実施した新eKクロスの車両価格（消費税込み、以下同）は、174万3500円から210万6500円まで。

　新eKワゴンの車両価格は、146万8500円から168万3000円です。