三菱ふそう電気小型トラック「eCanter」南米初、チリへ投入 年内に
三菱ふそうトラック・バスが、南米のチリ首都のサンティアゴ市で開催されたイベントで新型「eCanter」を披露し、2023年中に同国内で販売すると発表しました。
「eCanter」、南米でペルーに次ぐ大規模市場へ
三菱ふそうトラック・バスは2023年8月21日、電気小型トラック「eCanter」を南米チリで2023年中に販売開始すると発表しました。8月17日には、チリの首都サンティアゴ市で開催されたイベントで新型「eCanter」を披露。チリはペルーに次ぐ同社における南米最大級の海外市場で、「eCanter」は南米市場へ初投入となります。
電気小型トラック「eCanter」は2017年に初代モデルが発表され、2020年8月には安全装備を拡充した改良モデルを発表。2023年3月にはフルモデルチェンジをして3代目となりました。
同車両は都市が抱える騒音や排出ガス、CO2低減の課題を解決する答えとして、電動で駆動するため排出ガスが一切出ないことが特長で、従来のディーゼル車と比較しても騒音や振動が少なく、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適しているといいます。また、車両総重量(GVW)6.5tから8.55tまでの5型式が用意され、多様なビジネスニーズを満たす架装への対応を可能にしています。チリ向け「eCanter」は衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」や「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」などの先進安全機能を標準搭載します。
2011年以来、現地販売代理店のComercial Kaufmann S.A.(以下Kaufmann社)および同社が保有するディーラー網によりFUSOブランドのトラック、バスはチリでの販売がされており、小型トラック「キャンター」は同国の小型トラックセグメントで18%のシェアを占めているとのことです。
チリ政府は2045年までに貨物輸送用車両の新車販売を100%ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)に移行する目標を含む「エレクトロモビリティ国家戦略」を掲げており、同国内では公共の充電スタンドの数が着実に増加、電気自動車に対する税制上の優遇措置もあることから、三菱ふそうは「eCanter」を含む電気トラックの普及が今後も拡大すると予想しているとのことです。
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