えっ…“市販モデル”!? 800馬力超えの新型「爆速クーペ」世界初公開! 4300万円超えのド迫力「マスタング」米に登場へ

2023年8月17日、アメリカの自動車メーカー「フォード」は、スポーツカー「マスタング」の“超”高性能モデル新型「マスタングGTD」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

これが市販モデル!? 衝撃の爆速「マスタング」世界初公開

 2023年8月17日、アメリカの自動車メーカー「フォード」は、スポーツカー「マスタング」の“超”高性能モデル新型「マスタングGTD」を発表しました。

世界初公開された“超”高性能モデルフォード新型「マスタングGTD」
世界初公開された“超”高性能モデルフォード新型「マスタングGTD」

 マスタングは、1964年に初代モデルがデビュー。アメリカを代表する元祖スペシャリティカーとして知られ、現行モデルは第7世代目にあたります。話題のひとつに、ル・マン24時間耐久レースをはじめとするWEC(世界耐久選手権)に来年参戦することが挙げられます。

 そのレース車両と並行して開発されたロードゴーイングモデルが今回の新型マスタングGTDです。

 見どころは多岐にわたります。まず軽量化を徹底的に追求しており、カーボンファイバーのボディパネルを多用しています。タイヤサイズはフロントが325mm、リアが345mm。これに伴いボディのワイド化も図られています。20インチのホイールは鍛造アルミまたは鍛造マグネシウムが用意され、レースに参戦するGT3と同様のデザインを採用しています。

 空力性能も見直され、例えば空気の流れを管理する油圧制御のフロントフラップおよびそれと連動するアクティブリアウイングを装備しています。

 パワートレーンはスーパーチャージャー付き5.2リッターV型8気筒エンジンに8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたもので、最高出力は800馬力以上になる見通しです。

パワーアップに応じて足回りも強化。ブレーキはブレンボのカーボンセラミック製、バネレートと車高の両方を変更できる最先端のセミアクティブサスペンションを採用しています。

前後重量配分はほぼ50対50を実現。ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで7分を切るタイムを目標に掲げています。

 インテリアはレザーとカーボンファイバーを組み合わせた高級仕上げで、RECARO製シートを採用しています。後席は取り除かれています。予想価格は30万ドル(約4366万円)。発売は2024年後半から2025年初頭を予定しています。

 スポーツカーの市場は縮小しているようですが、高級化とハイパフォーマンス化が着実に進んでおり、昔も今も花形的な存在です。スポーティな雰囲気と快適性を両立したスペシャリティカーとしての立ち位置から、本格スポーツカーへと舵を切るマスタング。果たしてスポーツカー市場の勢力図を変えることができるのでしょうか。

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