道路にある「謎の棒」の役割は? ぶつかっても大丈夫? 柔らかい理由は?
道路上にはオレンジ色の「謎のポール」が設置されていることがあります。このポールにはどのような意味があるのでしょうか。
ラバーポールは事故を未然に防ぐすごいヤツ
街中の至る所にはオレンジ色の「謎のポール」が設置されていることがあります。
特に道路のセンターライン上には並んで配置されるこのポールにはどのような意味があるのでしょうか。
道路上で無数に並んでいるオレンジ色や緑色のポールを「ラバーポール」といいます。
正式名称は「車線分離標」と呼ばれるもので、一般道のみならず、高速道路や歩道、駐車場など設置場所は多岐にわたります。
ラバーポールは、ポストコーンやコールコーンなど製造元によってさまざまな名称が与えられていますが、国土交通省ではラバーポールと表記されているので、この名称が一般的といえるでしょう。
設置の目的は、道路の区分をわかりやすくするために用いられ、普段街中を運転しているときに見かけることも多いかもしれません。
最近では高速道路のスムーズな合流を促すためや逆走防止のために本線の合流地点でも数多く設置されるようになりました。
また夜間の運転の際は、反射板のおかげで暗い道でもコースがわかりやすくなり、ガイドラインとしての役割も果たしています。
ラバーポールが普及した理由のひとつに、高い衝撃吸収性があげられます。
それでは、なぜポールコーンは衝撃吸収性の高い素材を使用しているのでしょうか
ラバーポールの製造・販売を行う積水樹脂の担当者は次のように話します。
「ラバーポールは、車が接触する可能性の高い場所に設置することが目的の製品です。
そのため、車が接触してもドライバーや車にも大きな衝撃をあたえず、大きな事故につながらないようやわらかさをもたせています。
また、車に踏みつけられても速やかに起き上がり、しかもその機能が長期間にわたって維持される素材を使用しています」
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さらに、クルマとラバーポールが衝突しても、双方に傷や破損はほとんど見られなく、10年以上設置しているラバーポールも存在します。
とくに片側1車線の高速道路上で中央車線に設置されるのは、事故の際に緊急車両が臨機応変にUターンできることも理由のひとつといえるでしょう。
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