トヨタ新型「ヴェルファイア」顔はナニが変わった? 「迫力グリル」採用で歴代との違いは?
消滅の危機を乗り越え誕生した新型「ヴェルファイア」
トヨタのデザイン領域を担当する執行役員、サイモン・ハンフリーズ氏は、新型アルファード/ヴェルファイア発表会で次のように話しました。
「アルファードとヴェルファイアは、長年、激しくぶつかり合うライバルでした。
しかしアルファードが自信をつけすぎたことで、実は、ヴェルファイアは廃止される運命になっていたのです。
しかし、このことが社内で広まると、ヴェルファイアを支持する声が殺到! 開発チーム、経営陣、販売店、そして一部のVIPアドバイザーまでもが『絶対に認めない』と強い感情をあらわにしたのです。
『愛されてきたアイコンを捨てるなんて、本気か?』と」
そのためトヨタでは、新型ヴェルファイアの開発に際し、ユーザーがヴェルファイアに期待する独自の個性について考え抜いたといいます。
新型ヴェルファイア/アルファードの基本デザインは、歴代モデルで培ってきた重厚さや前進する勢いを強化し、次世代の高級車にふさわしい上質さと共に表現したといいます。
なかでもフロント部は、止まっていても動感ある力強い塊をテーマに、シームレスかつ独創的な顔を目指してデザインしたと説明します。
なかでも新型ヴェルファイアに独自の個性を与えるべく、スポーティなキャラクターとして専用グレード「Z Premier」を設定したのが特徴です。
Z Premierでは、黒色の専用漆黒メッキを基調にした金属加飾を与え、アグレッシブさとモダンさ、上質さを表現するものとしました。
また新型ヴェルファイアでは、こうしたキャラクターの違いを走りの面でも表現しています。
アルファードには設定されない専用の高性能な2.4リッターターボエンジンを採用した点が最も大きな違いです。
また、フロントにパフォーマンスブレスを追加し剛性を補強したほか、ステアリングやスプリング、ショックアブソーバーといったパーツも専用チューニングしたり、大径19インチタイヤを標準設定するなどし、高い操縦安定性とタイヤの接地感にこだわったと説明します。
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トヨタによれば、発売から約1ヶ月後の販売比率は、新型アルファードが70%、新型ヴェルファイアが30%と計画通りの台数になっているといいます。
一時はモデル消滅の危機もあったヴェルファイアですが、新型登場で完全復活を遂げたようです。
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