走行距離12万キロ超えでも540万円!? 2人乗り仕様&5速MT採用! マツダの「スポーツカー」が凄かった!
「ABCトリオ」の一角として1990年代初頭に話題を集めたのがマツダ「AZ-1」です。日本車としては唯一となる「ガルウィングドア」を備えるなど独特なモデルとして知られるAZ-1には、海外でもプレミア価格で取引されているようです。
「奇抜すぎる軽スポーツカー」が海外では540万円!?
1990年代初頭、マツダ「AZ-1」、ホンダ「ビート」、スズキ「カプチーノ」といった特徴的な軽スポーツカーが同時期にリリースされ、それぞれの頭文字をとって「ABCトリオ」と呼ばれるなど、多くのユーザーの注目を集めていました。
日本車としては史上唯一となる「ガルウィングドア」を採用しているAZ-1は、そのなかでも特に際立った1台です。
1992年に発売されたAZ-1は、当時のマツダのサブブランドのひとつであるオートザムから販売されました。
全長3295mm×全幅1395mm×全高1150mm、車両重量720kgという超コンパクトなボディのミッドシップに660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載するAZ-1は、マツダ自身が「究極のハンドリングマシーン」と呼ぶ意欲作でした。
組み合わされるトランスミッションは5速MTのみ、2シーターの狭小な室内、そして前述のガルウィングドアという、独特すぎる特徴を持つこの軽スポーツカーは、あまりに乗り手を選ぶ1台であったことから、ヒットと呼べるほどの販売台数を記録することはありませんでした。
一方、その強烈な個性に魅了されるユーザーも多く、現在の中古車市場では当時の新車価格を超える相場で多くの個体が取引されています。
また、AZ-1は海外のユーザーからも注目されています。
なかでも、ライトウェイトスポーツカーの本場であるイギリスでは、発売当時からAZ-1を輸入するマニアも少なくなかったようです。
実際、イギリスではAZ-1が日本の相場を超えるプレミア価格で販売されています。
この個体は1994年に日本で登録され、希少車を取り扱う中古車販売店によってイギリスへと運び込まれたと言います。
ホイールは「エンケイ」、ステアリングは「モモ」のものへとカスタムされているほかは、オリジナルの状態を保っているようです。
また、走行距離は約12万4000kmとなっており、内外装にもそれなりの使用感が見られます。
決して極上個体とは言えないこのAZ-1ですが、販売価格は2万9999ポンド(約540万円)と新車価格のおよそ3倍です。
それでも、この個体の紹介文には「AZ-1の価格は高騰しており、最近では入手が非常に困難になっています」とあります。
さらには「このクルマは理想的な投資のチャンスであり、このクルマを保管しておけばきっと資産が増えることでしょう」と熱心にアピールしています。
AZ-1が投資目的で海外流出していくことの是非はともかく、ガルウィングドアを備えた超小型スポーツカーという唯一無二のクルマであるAZ-1が、海外のユーザーにとっても魅力的な存在であることは間違いないようです。
※ ※ ※
「ABCトリオ」と呼ばれた軽スポーツカーたちは、いずれも1990年代後半には販売終了となっています。
AZ-1とカプチーノは現在に至るまで後継車と呼べるモデルは登場していません。
ビートのみ事実上の後継車と言える「S660」がホンダから発売されましたが、2022年3月をもって販売を終了しています。
それぞれ復活を望む声は根強いものの、さまざまな事情から後継車の登場は難しいのが現状のようです。
AZ-1 MRの特性熟知したうえで腕に自信ないとこの車、事故起こすよ
AZ-1のM2乗りだけど、乗った事ない奴が、乗り手を選ぶとか書いてるけど
普通に走って普通に止まる車で日常使いでも十分、中身はアルトワークスだしね
高いのはM2だからだと思う。