「夏の暑すぎるクルマ」どうすれば爆速で冷やせる? 道具いらずでガツンと急冷できる“簡単な方法”が判明!

いくつかある方法のなかでもっとも効率的なのは何?

 しかし現実的には、そう上手いこと出先の駐車場が日陰になっておらず、水も使えない状況が多いはずです。そうなると、暑くなった車内温度を効果的に下げる対策が重要になります。

 暑い環境下で作業することも多い、T整備士に効率的な車内温度の下げ方を聞いてみました。

暑い車内を冷やす方法は?
暑い車内を冷やす方法は?

「まずは閉め切った状態によって熱くなった車内の空気を入れ替えることが最優先です。

 アナログな方法ですが、助手席側の窓を全開にして運転席側のドアを数回パタパタと開閉を繰り返すと、溜まった熱い空気が窓から出ていくとされています」

 こちらもJAFで検証がおこなわれており、「助手席側の窓全開+運転席側のドアを5回開閉」(約30秒間)だけで、車内が55度から47.5度まで7.5度下がるという結果に。ウチワのようにドアを開閉するだけ効率的に換気できるようです。

「もっとも効果的があるのは、窓を全開しての走行しながらエアコンを使用する方法です。

 まず窓を全開にしてエアコンを外気導入モードおよび最低温度に設定して走行すれば、1分程度で約20度近く下がることもあるといわれています。

 その後は窓を閉めてエアコンを内気循環に切り替えて数分走れば、車内温度を快適な28度前後まで下げることができるでしょう」(T整備士)

 ここで重要なのは、最初は外気導入にすることです。これが最初から内気循環ですと、熱い空気が循環するため、冷えるまで時間がかかってしまうそうです。

 では、車内の温度を瞬間的に冷やす「冷却スプレー」は有効なのでしょうか。

 T整備士いわく、瞬間的に冷えたように感じるものの、スプレーが当たった一部のみを冷やすだけで、車内全体を冷やすほどの効果はないとのこと。

 やはり、窓全開でエアコンを最強にして走行するほうが、はるかに効果的に車内温度を下げることができるそうです。

※ ※ ※

 車内温度を下げる対策ではありませんが、叩くとすぐに冷たくなる「冷却パック」などを脇の下や太ももの付け根などに挟むと、直接体温を下げることができます。

 暑さ対策としてはかなり有効ですので、車内で適宜使用するのも良いかもしれません。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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