さよなら富士重工業、新社名「SUBARU」へ 社名変更にともなう影響は限定的?
富士重工業は2017年4月1日より、新社名「SUBARU」になります。社内ではこれをどう受け止め、またどんな準備があったのでしょうか。2008年に社名変更したパナソニックにも話を聞きました。
富士重工業が社名変更、SUBARUへ
富士重工業株式会社は2017年4月1日(土)より、社名を「株式会社SUBARU」に変更、1953(昭和28)年から64年にわたり使用してきた名前に別れを告げ、創業100周年を機に新たなスタートを切ります。
同社は1917(大正6)年に創設された飛行機研究所(のちの中島飛行機株式会社)を源流とします。「スバル」は同社の自動車事業におけるブランド名であり、1958(昭和33)年に同社が発売した軽自動車「スバル360」に端を発します。現在は自動車事業を中心に、航空宇宙事業なども手掛けています。
今回の社名変更は、2014年5月に同社が発表した中期経営ビジョンにおける「スバルブランドを磨く」という取り組みをさらに加速させ、自動車と航空宇宙事業における魅力あるグローバルブランドとして成長させるためといいます。
同社の吉永社長は、「これまで良い『モノ』をつくろうと努力を続けてきた結果が、『水平対向エンジン』や『AWD』、『アイサイト』などのSUBARUの独自技術であり、それらがもたらす『走りの愉しさ』や『安全性』という価値が、お客様の支持、評価につながっている」とし、社名変更は、「SUBARUを「価値を提供するブランド」としてさらに成長させていく決意表明である」と話します。
クルマのブランド名として広く知られる「SUBARU(スバル)」を社名に冠することで、たとえばこれまで「富士重工業製」とされたヘリコプターなどが「SUBARU製」と称されることになり、より広くその名を知らしめることになるでしょう。
では現在、富士重工業に勤める社員はどのように思っているのでしょうか。