日産「“究極”のスカイラインGT-R」実車公開! 「匠の手作業」による「直6ターボ」は500馬力オーバー! 20年ぶりに蘇った“スペシャルモデル”「Z Tune」NISMOレストアの凄さとは

「NISMO」ブランドは、「第17回 Nostalgic 2days 2026」に出展し、フルレストアを施工した「スカイライン GT-R Z Tune」を展示しました。

「NISMO」のレストア技術が光る希少な1台

 日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)の「NISMO」ブランドは2026年2月21日・22日にかけ、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された「第17回 Nostalgic 2days 2026(以下、ノスタルジック2デイズ)」にブース出展を行いました。
 
 ブースでは、NISMOがレストアを手掛けた日産「スカイライン GT-R Z Tune」(BNR34型)が展示されました。

 日産「スカイライン GT-R」は、日産を代表する高級乗用車「スカイライン」シリーズの最高峰に輝くハイパフォーマンスモデルです。レースで勝つことを目的に、超高性能エンジンの搭載のほか、ボディの補強やシャシの強化などを図っています。

 大きく分けて2つの世代があり、いわゆる「ハコスカGT-R」「ケンメリGT-R」で知られる“第1世代”と、1989年から販売され、日本製スポーツカーの黄金時代の頂点に君臨した“第2世代”があります。

 このうちBNR34型(R34型)は1999年1月8日に発売された通算4代目モデルで、10代目スカイラインをベースにした、第2世代GT-Rの最終型です。ここでスカイラインGT-Rの系譜は途切れ、後継は2007年のR35型「GT-R」を待つことになります。

 R34型は「人に翼を」をキャッチコピーに、当時世界トップレベルの高剛性ボディを採用。また四輪操舵制御「スーパーハイキャス」の改良や空力性能の向上などを図り、戦闘力を高めています。

 パワートレインは第2世代共通の高性能2.6リッター直列6気筒ツインターボ「RB26DETT」型エンジンに電子制御4WDシステム「アテーサ E-TS」を組み合わせていますが、新たに6速MTを採用しました。最高出力は280馬力・最大トルクは392Nm(40.0kgm)を発揮します。

 ボディは10代目スカイラインをベースにしつつも、張り出したフェンダーや力強い専用ヘッドライト、大開口部のフロントバンパーや、2枚翼のリアウイングなどを装備します。

NISMOが”総本山”でレストアした日産「スカイライン GT-R Z Tune」[第17回ノスタルジック 2デイズ 2026]
NISMOが”総本山”でレストアした日産「スカイライン GT-R Z Tune」[第17回ノスタルジック 2デイズ 2026]

 R34型は2002年の販売終了まで多数のバリエーションが展開されていますが、なかでも「Z Tune」はNISMOが設立20周年を迎えた2004年にデビューした、スペシャルなコンプリートカーです。

 すでに販売が終了していたR34型のうち、走行距離の少ない個体を厳選し、ハンドメイドで徹底したチューニングを実施。スポット溶接の追加やRB26DETT型をベースに「GT500」レースで培った技術を投入した2.8リッター仕様の強化エンジン「Z2」を搭載しています。

 最高出力は280馬力から500馬力にアップされ、最大トルクも540Nm(55.1kgm)まで増強。これに伴いサスペンションやブレーキも当時の最高級スペックが奢られ、NISMOが培ってきた第2世代GT-Rのノウハウと技術を詰め込んだ究極コンプリートカーとして、1690万円で販売され、最終的に19台が生産されました。

 日本のスポーツカーの代名詞ともいえるR34型を極めたZ Tuneですが、NISMO設立40周年を迎えた2024年、NMC所有の1台がNISMO自身の手によりフルレストアされました。

 その後、例年富士スピードウェイで開催されるスカイラインGT-Rのワンメイクミーティング「R’s Meeting」や「ニスモフェスティバル」などで姿を現し、ノスタルジック2デイズでは今回が初の展示となります。

日産「スカイライン GT-R Z Tune」[第17回ノスタルジック 2デイズ 2026]
日産「スカイライン GT-R Z Tune」[第17回ノスタルジック 2デイズ 2026]

 NISMOでは現在、“総本山”となる大森ファクトリーで2020年からレストアサービスを行っていますが、どのようなレストアサービスなのか、また特別なZ Tuneをどのようにレストアしたのか、NISMO担当者は以下のように説明しています。

「私たちのレストアは単に直すだけでなく、当時の純正、あるいはそれ以上の『新車以上』の状態に持っていくのが目的です。シャシダイナモに載せてパワーチェックまで行い、最新の解析技術を使い、ボディのねじれなども計測して修正します」

 通常のレストアは、「新車同様」の状態に復元することを示しますが、NISMOが行うレストアでは、新車当時よりも測定精度が向上した現代の最新機器を用いて、各種計測や調整を実施。塗装も生産ラインと同様、塗装プールにいちど沈め、生産された当時よりもクルマとしての完成度が高まっているそうです。

 このZ Tuneも大森ファクトリーの職人の手により、綿密な調整が施され、シャシダイナモで測定したところ、500馬力超えの出力を記録。

 さらに、通常のレストアではある程度のテスト走行が行われますが、NISMOでは日産のテストコースに持ち込み、熟練のドライバーによる測定走行まで行われるといいます。

「まさに『メーカー直系』だからこそできる次元の作業です」(NISMO担当者)

 いっぽうで、R34型も最終モデルの生産終了からすでに24年が経過。いわゆる「旧車」といわれる年式に入ってきていることもあり、パーツの多くはすでに廃番になっているといいます。

 日産およびNMCでは、「ヘリテージパーツ」として一部廃番部品の再販売を進めているものの、やはりそれだけでは足りないとも話します。

「第2世代GT-R(BNR32/R33/R34)も廃番パーツが増えています。今一番困っているのはバッテリーですね。特殊な規格のものが手に入らなくなっており、ショップさんやオーナーさんも苦労されています。ヘリテージパーツは地道に再販を進めていますが、無いものは作るしかありません」

 レストアにあたって新品が手に入らないものは、現在装着されているものを洗浄したり、補修して使いまわす必要があり、そのあたりのノウハウは、長年日産直系かつレースにも携わってきたNISMOならではの技といえます。

 ちなみに、レストアとともにオーダーメイドのカスタムも承っており、Z TuneのZ2エンジンにチューンナップしたり、シートのステッチを変更するなどといった自分好みのカスタムも可能。今所有する個体を、さらに魅力的に、価値のある特別なものに作り変えることが可能です。

 では、レストアの受注状況はどうなのでしょうか。

「国内外多くの方から注文をいただいており、海外の方が持ち込んで依頼されるケースもあります。海外の方はレストアに加え、足回りをこれにしたいとか、『プラスチューニング』という注文が多いですね。

 現在、着工までに3〜4年待ちという状況です。作業はそこから開始なので、完成までにはもう少し待つことになります。

『NISMOブランド』への信頼は厚く、(NISMOの手がかかったパーツやチューニングを行うと)中古車相場も上がる傾向にあるため、待ってでもやりたいという方が世界中からいらっしゃいます」

 費用については車両の状態に依存するほか、先出の通りカスタムプランも用意されているため、「それなり」(担当者)にかかるといいます。

 しかし、まごうことなき日本製スポーツカーの“頂点”に輝くR34型スカイラインGT-Rを、レースでも名を馳せた日産車チューンの第一走者たるNISMOの職人の手でレストアが施されるということは、その価値を飛躍的に高めるものになります。

 単なる価格だけでは語れない深い世界にはなりますが、NISMOのレストアを受けたクルマは貴重な「究極のスカイラインGT-R」として、後世にも残りそうです。

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