クルマがシカやウマを検知? 世界初、ボルボの「大型動物検知」機能ができたワケ(写真15枚)
ボルボがヘラジカなどの大型動物を検知し、クルマの衝突被害を軽減する機能を世界で初めて実用化しました。わざわざ「大型動物」としたのには、もちろん理由があります。
世界初「大型動物検知」機能とは?
いまや、新車では当たり前の機能となりつつある先進安全機能。なかでも、衝突事故の回避、被害軽減を図る自動ブレーキシステムは最も重視されるアイテムといえるでしょう。
自動ブレーキシステムの性能や機能の内容は、まさに日進月歩です。そのパイオニアの一社であるボルボは、これに世界初となる「大型動物検知」機能の搭載を始めました。なぜこのような機能が生まれたのでしょうか。
ボルボの先進安全技術である「インテリセーフ」は、いまでは同社のクルマ全モデルに標準搭載されています。そのなかで自動ブレーキ機能を含む警告・防護システムが「シティセーフティ」です。モデルにより機能の差は多少あるものの、積極的な機能の向上が図られています。2017年、日本に投入されたばかりのフラッグシップカー「S90」「V90」シリーズには、最新世代の「シティセーフティ」を搭載。これまでの検知対象である自動車、人、自転車に加え、新機能として、世界初となる「大型動物検知」を採用しています。