コインパーキングの「駐車券」うっかり紛失!? 高額な「紛失料金」払うしかない? 救済措置は存在する?

コインパーキングにクルマを停めた時に「駐車券」が発行されることがあります。これをうっかり紛失してしまったときはどのように対処したら良いのでしょうか。

駐車券なくしちゃった… どうしたらいい?

 クルマで出かけた際に目的地で駐車場にクルマを停めることになりますが、そのときにコインパーキングや施設に併設された有料駐車場を利用することになるでしょう(以下、コインパーキング)。
 
 コインパーキングは利用した時間分の料金を支払う仕組みで、利用時に「駐車券」が発行されることがあります。
  
 駐車券は名刺サイズのやや厚みがあるものであることが多いのですが、もしこれを失くしてしまったらどうなるのでしょうか。

駐車券を失くしたとき高額な「紛失料金」をしないと出られない!?
駐車券を失くしたとき高額な「紛失料金」をしないと出られない!?

 コインパーキングには、駐車すると乗り越えられないように板が上がる「ロック式」や、入庫時に駐車券を受け取ってゲートをくぐる「ゲート式」など、さまざまな種類が存在。

 最近は、駐車券がなく、出庫時に駐車番号を入力して料金を支払うタイプや、ナンバー読み取り機が設置されたタイプも増えています。

 そんななか、駐車券が発行されるタイプが現在も広く普及しており、駐車券を失くしてしまうことが懸念されます。

 紛失を防ぐため、サンバイザーに挟んでおいたり、ダッシュボード上に置くなど、「車内から持ち出さない」というのもひとつの手です。

 一方で、コインパーキングと提携している店舗や施設などを利用すると駐車料金が割引されることがあり、このような割引を受けるには店舗で処理が必要となるため、駐車券を持ち出す必要が生じます。

 そのときにうっかり紛失してしまうということがあるのですが、どのように対処したら良いのでしょうか。

 まず、「係員が対応」や「ナンバープレートの読み取り」で時間通りの料金が請求されるパターンです。

 大型のコインパーキングには係員が常駐していることもあり、その場合、入庫したときの情報が記録されていたり、監視カメラの映像で入庫時間が確認できたりする可能性があります。そういったケースでは、時間通りの料金を支払うと出庫できることがあります。

 また、駐車料金の精算機や事前精算機には、駐車券を紛失してしまったときのために「駐車券紛失ボタン」が設置されています。

 この「紛失ボタン」を押して「駐車券紛失料金」を支払えば、駐車場から出庫することができます。

 ただしこの場合、本来支払うはずの駐車料金よりも高額な料金が設定されていることが多いのです。

 SNSでは、「正規の金額は400円なのに駐車券紛失した場合は1万円を請求された」「駐車券紛失で1時間駐車なのに5000円かかった」といった投稿が見られ、駐車券の紛失によって思わぬ出費となってしまうことがあるといいます。

 駐車券の紛失料金はコインパーキングごとに違うものの、違約金として1日の最大料金よりも高額に設定されていることがあるようです。

 駐車時に発見される駐車券には入庫した時間が記されていますが、駐車券がないと入庫時間の証明ができないということになり、高額な紛失料金が設定されています。

 利用者としては、入庫時間は大まかに把握しているため、実際には1時間しか停めていないのに、1日の最大料金を超える高額な駐車料金を支払うのは理不尽だと思うでしょう。

 しかし、管理者側からすると、駐車券を紛失した利用者が、実際よりも短い利用時間を申告する可能性も否定できません。

 もし、これが成立してしまうと、駐車券を紛失したほうが得することになってしまい、コインパーキングというビジネスが成立しなくなってしまいます。そのため、駐車券紛失時に高い料金が設定されているのです。

 では、コインパーキングの利用者は、諦めて高額な紛失料金を払うしかないのでしょうか。

 駐車券を紛失してしまったときの対応として、紛失ボタンを押さずにコールセンターやインターホンで相談してみることが挙げられます。

 コインパーキングの管理会社によっては入庫した時間が記録されており、実際に利用した時間の分の請求で済んだり、1日の最大料金を支払うだけで済むということもあるようです。

 また、紛失したと思っていた駐車券が見つかったときは、紛失料金を支払ったときの領収書をもって実際の利用料金との差額を返金してもらえることもあります。

 コインパーキングの管理会社は「精算後に駐車券を発見した場合には管理会社などに連絡してください。その際には、発見した駐車券と支払い領収書をお手元にご用意ください」と話しており、紛失した駐車券をあきらめずに探すことも大切です。

 ただし、そのときの駐車券と当日支払った駐車料金(紛失料金)の領収書が必要となるので、忘れずに保管しておきましょう。

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