“神出鬼没”の「移動式オービス」って何? どこにある? “ネズミ捕り”との違いとは
移動式オービスでネズミ捕りも?
最初に移動式オービスとネズミ捕りは別なものと記載しましたが、「オービスガイド」を運営する筆者(大須賀克巳)が先日珍しい取締りに遭遇しました。

それはなんと、移動式オービスを利用したネズミ捕りです。移動式オービスで速度を計測し、その先の警察官が違反車を止めて処理を行っていました。
念のため取締りの邪魔にならないようにオービス付近の警察官に確認しましたが、間違いありませんでした。さらに停止係の警察官に「この場で切符処理をするのですか?」と確認したところ、「する場合としない場合があります」と教えていただきました。
それ以上は公務の邪魔になるので、このような方式をとる理由などは聞けませんでしたが、下記のような理由が予想されます。
・朝日がまぶしい時間帯で写真が上手く撮れない
・逆光でストロボ発光がわからない状況だった
・ナンバーが後方にしかないオートバイに対応する
・マスクをしているドライバーに対応する
・光電管よりも移動式オービスの方が、設置が簡単
・レーダー式機器を扱える無線免許を持った警察官が不在だった
・移動式オービスを使って成果を出す必要がある
例えば、ストロボ発光がわからないと違反したことに気がつきません。後日呼出状が届いても運転手はいつのことかわからず認否確認でもめる可能性があります。また、マスクで顔が隠れていたり、写真がきちんと撮れなかったりした場合も同じくもめる可能性があります。
そこで、違反車をその場で止めて切符処理をするか、違反したことを通告しているのかもしれません。また今度、走行車両が少ない場所で話を聞く機会があったら理由を確認したいと思います。
交通事故を防ぎたいのはドライバーも警察官も同じ思いです。運転する時は、安全な速度で周囲に注意を払っていれば、事故も違反も減らせる上に珍しい取締りも発見できるかもしれません。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。


















