えっ…スピード違反で「罰金1800万円」なぜ? 32キロ超過で免停10日&高額罰金… 日本じゃあり得ない海外ルールとは

ヨーロッパでは「ドライブレコーダー」をつけるのがダメ? なぜ?

 このように海外には、日本には馴染みのない交通ルールなどが定められている場合があります。

 たとえばアメリカではスクールバスの追い越しが禁止されているほか、子どもを助手席に乗せるのは原則14歳以上からといった決まりがあります。

 またアメリカで警察官に停車を求められた場合には速やかに路肩に停車し、両手をハンドルにのせて警察官の指示に従うことが重要です。

 なぜならば、意味なく体を動かすと不審と判断されて警察官に発砲されるおそれがあるためです。銃社会と呼ばれるアメリカならではといえるかもしれません。

 またフランスでは、特に道路標識で最高速度が示されていない場合、基本的に高速道路は時速130km、中央分離帯のある道路は時速110km、街中の道路は時速50kmなどと最高速度が決められています。

 街中はともかく、高速道路などでは日本よりも高い最高速度が設けられているといえるでしょう。

フランスはスピード違反に厳しい国としても知られている
フランスはスピード違反に厳しい国としても知られている

 さらにフランスでは、飲酒運転を防止するために車両内(原動機付自転車は除外)にアルコール検知器を装備することが義務付けられており、違反した場合には11ユーロ(約1700円)の罰金が科されます。

 そのほか、ドライブレコーダーの使用が禁止されている国も存在します。

 日本では交通事故・当て逃げが発生した際の証拠保全や、自分の運転を記録するため普及率が上がっているドライブレコーダーですが、ポルトガルやルクセンブルク、オーストリアでは使用することが違法に当たります。

 これらはプライバシー保護の観点から使用が禁止されているもので、違反した場合には100万円単位の高額な罰金を科せられる可能性があります。

 ヨーロッパは全体的にプライバシー保護の意識が高く、フランスやベルギーでもドライブレコーダーは個人使用に限定され、インターネット上に撮影した動画を投稿することはできません。

※※※

 海外には、日本人にとって驚きの交通事情がたくさん存在します。

 もし外国の観光地などでクルマを運転する際には、現地の交通ルールを事前に理解した上で運転すべきといえるでしょう。

【画像】「ピンクの免許証」って何? 自慢したくなる激レアな免許証を見る!(28枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー