クルマに貼られた「ディーラーステッカー」なぜ減少傾向? “不要”と思う人が多い!? 貼付拒否や剥がしたりできる?

クルマに貼っていないといけないステッカーがある!?

 クルマにはさまざまなステッカーが貼られています。

 法律的に貼らなくてはならないステッカーやシールを「標章」と呼ぶのですが、そのでもフロントガラス上部に貼られているのが「検査標章」で、現在の車検がいつまで有効なのかを記したものです。

必ず貼らなくてはいけない「検査標章(車検ステッカー)」
必ず貼らなくてはいけない「検査標章(車検ステッカー)」

 もうひとつは「保管場所標章」、いわゆる「車庫証明シール」と呼ばれるものです。

 とくに、検査標章は剥がしてはいけないもので、貼っていないと道路運送車両法(第109条の8)違反となり、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

 保管場所標章(車庫証明シール)も車庫法(第6条)で貼り付けが義務付けられているのですが、現状では罰則はなく、提示を求められたときにすぐに出せれば大丈夫なようです。

 そのほかにも、認証整備工場などで法定12ヶ月点検をした証として貼られる「点検整備済ステッカー」や、リアガラスに貼られている「燃費基準達成車」「低排出ガス車」のシールなど、いかにも必要そうに見えますが、これらは実は貼らなくても問題ないとされています。

 ほかには給油口の裏蓋にある「油種表示」やBピラー下部に貼られた「タイヤ空気圧レベル」表示などは剥がしても罰則はありませんが、その後のメンテナンスを考慮すれば貼っておくべきものといえそうです。

 2000年前後までは、みなこぞってステッカーを貼っていた記憶があります。

 とくに多かったのが、バブル期のF1時代に大流行した「Powered by HONDA」のステッカー。

 また、日産なら「INFINITY」ブランドのロゴステッカー、ホンダなら「ACURA」、三菱は「RALLIART」、マツダだったら「MAZDA SPEED」ステッカーなど、メーカーに関連するステッカーやエンブレムをこぞって貼っていたものです。

 時代は流れ、現在では最低限のステッカーしか貼らないのが主流になってきているのだそう。

 前出のN氏も、販売する車両にディーラーステッカーを「貼るか貼らないか」をオーナーに確認してから納車しているといいます。

「今は、できるだけステッカー類を貼らない人が多いです。知り合いのディーラーでは、保管場所標章などと一緒にディーラーステッカーも車検証入れに入れたままで納車するケースが多いと聞いています」

※ ※ ※

 現在では、ディーラーステッカーは事前に「貼る/貼らない」の選択ができ、「検査標章」(いわゆる車検証シール)以外のステッカーは貼らなくて良いことから、すでに貼られているディーラーステッカーは剥がすことが可能ということです。

 剥がし方は簡単で、市販の「シール剥がし」を使えば、爪で無理矢理剥がすよりきれいに剥がせます。

 アメリカなどではステッカーではなく、ナンバーステーやナンバーフレームにディーラー名が入っているものが主流で、一部日本でも取り入れているところもあるとのこと。余計なステッカーがなく、かなりスッキリした状態でクルマに乗り続けることができるようです。

【画像】「え…!」これが絶対に剥がしちゃダメなステッカーです! 画像で見る (17枚)

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2件のコメント

  1. 2年に1回しか見ないのに、目の前にあって邪魔!
    取り締まりの時に必要であれば助手席前の上隅辺りでいいのでは?

  2. 8年前から車検ステッカーは貼っていません。
    8年間で事故3回巻き込まれ、検問は10回以上
    車内ガサ入れ含むを経験してますが、今まで1度も
    ステッカーの指摘なしです。車検証と共に保管さしています。実務では、ステッカーより車検証を重要視している現状と感じています。

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