うわっ…汚い! 車で海沿いドライブ後の「洗車」なぜ必要? 放置すると「サビだらけ」に! 車内外を効果的に掃除するポイントは?

クルマで海沿いに出かけた後は、塩分や砂で汚れがちです。放っておくとトラブルの原因になるため、洗車や清掃が欠かせません。どのようにして行えばいいのでしょうか。

クルマで海に出かけたら汚れた! どう手入れする?

 梅雨が明けて本格的な夏が来れば、クルマで海沿いをドライブしたり海水浴に行くという人も多いでしょう。しかしその後はメンテナンスが欠かせません。
 
 放っておくとさまざまなトラブルにつながることもあり、できるだけ早く手入れする必要がありますが、どう行えば良いのでしょうか。

海沿いドライブはクルマがかなり汚れる
海沿いドライブはクルマがかなり汚れる

 海沿いをクルマで走行すると、海風によって塩分の混じった砂などがクルマに付着することにより、ボディに細かい傷がついてしまったり、塩分によって塗装が傷んでしまうなどの恐れがあります。

 加えて、クルマのパーツには鉄でできているものも多く、塗装されていない鉄の部分に塩分が付着するとサビやすくなります。

 特にマフラーやフレーム(骨格部)、スチール製のホイールなど、車体の底(下回り)で鉄が露出している部分や、ぶつけてしまったり走行中の飛石などで塗装がはげている箇所、キズになっている部分からサビが発生してしまうことがあります。

 サビを放置するとやがて穴が空いてしまい、ボロボロと崩れて必要な強度が保てなくなるほか、進行すればほかのパネルにもサビを侵食させることになり、大きなパネルやフレームにまで及ぶと修理には多額の費用がかかることもあります。

 また、ボディ表面に海水の塩分が付着したまま放置するとサビ以外にも影響があり、雨が降った後などに水玉状のシミであるイオンデポジットやウォータースポットができる原因となります。

 イオンデポジットとは、水分中の塩分やミネラル分が乾いて白く残った状態のため、早めに洗車することで洗い流すことができますが、その状態が悪化したウォータースポットでは塗装が傷ついてクレーターのような状態のため、洗車しても消えません。

 塗装面を磨いたり、コーティングを施すなどの作業が必要で、暗色系カラーのクルマでだと目立ってしまう傾向にあります。

 こうしたトラブルを予防するため、海沿いを走行した後はできるだけ早く洗車して、クルマに付着した塩分や砂を洗い流すことが大切なのです。

 洗車する際は、コイン洗車場にあるスプレー式洗車機を利用するのがおすすめです。

 門型の機械にクルマを停め、料金を入れれば自動で洗ってくれる自動洗車機でもボディの汚れを落とすことはできるのですが、水圧が十分でなく、下回りなどではどうしても洗い残しが発生する場合が多いのです。

 そのため、手間はかかりますが自身の手で洗車するほうが確実かもしれません。

 洗い方としては、ボディの表面に加えて、ドアミラーの付け根やドアの隙間、バンパーとパネルの境目など細かな隙間や、タイヤ、ホイールなどの足回り、下回りにも洗車ガンを当て、塩分や砂など付着した汚れをしっかりと流します。

 このとき、最初からスポンジなどでこすると、付着した砂や塩分でボディに傷がつく原因となるため、まずはクルマ全体の大まかな汚れを落としてから、シャンプー洗車やワックスをかけるといいでしょう。

 また、スプレー式洗車機は水圧が強いため、マフラー内部に水を入れてしまったり、エンジンの吸気部などに水がかかる可能性があるほか、エンブレムやステッカーなどを剥がす可能性があります。

 こうした場所に水がかからないよう、洗車ガンをしっかり持つことが大切です。

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