ボンネットに付いている「謎のミラー」どんな機能? 無いコトも多いけど… 限られたクルマに備わる訳

もはや「懐かしい」と感じられるクルマの装備の1つが「フェンダーミラー」です。現在ではタクシー車両か旧車でしか見ることができませんが、メリットは少なくないといいます。

実はメリットだらけ!? 「フェンダーミラー」とは一体何者なのか

 昭和の終わりころまでは一般的だったものの、現在ではほとんど見られないフェンダーミラーですが、なぜ今もタクシーにだけは残っているのでしょうか。
 
 フェンダーミラーのメリット・デメリットと、廃れてしまった理由について紹介します。

昔は当たり前だった! ボンネットの上に備わる懐かしいアイテム「フェンダーミラー」とは
昔は当たり前だった! ボンネットの上に備わる懐かしいアイテム「フェンダーミラー」とは

 筆者(遠藤イヅル)は最近、1985年式の日産「サニーカリフォルニア」(B11型)を手に入れました。

 このクルマで多くの人に「懐かしい!」と言われるのが、ボンネットにちょこんと生えたツノのような「フェンダーミラー」です。

 筆者は1971年生まれの52歳なので、フェンダーミラーのクルマは何度も運転したことがあります。

 とはいえ、自分で所有するクルマでは初でした。

 正直に言うと、久しぶりに乗るフェンダーミラーのクルマは、ドアミラーに対してどのくらい運転感覚が違うのか、わずかながら不安があったのも確かです。

 しかし実際に乗ると、とても運転しやすくて驚きました。

 そこでまずは、フェンダーミラーのメリットから列挙してみます。

 1つ目は、運転中の視線移動が少ないという点です。

 ドアミラーはAピラー(フロントウインドウを支える左右の柱部分)の付け根周辺に設けられているため、ミラーを確認するため視線を大きめに動かす必要があります。

 近年ではドアミラーの設置位置が後ろ寄りの車種も多いようです。

 Aピラー付近の死角減少という目的があるにせよ、その場合助手席側ミラーを見るためには、顔を大きく左に振る必要があるほどです。

 ところがフェンダーミラーでは、前方の視野内にミラーが入るため、目の移動だけで自分が道路上で置かれている状況を確認できます。

 もちろんフェンダーミラーのクルマでも、目視による斜め後側方確認は必要ですが、そもそもの視線移動が少ないことは疲労の軽減につながります。

 2つ目のメリットは、狭い道を走る際に重宝することです。

 フェンダーミラー自体が車体幅の目安になるだけでなく、ドアミラーに比べクルマ全体の幅が狭くなるため、狭い道も少ないストレスで運転できます。

 3つ目は、ミラーが前方についており後側方の死角が少ないこと。

 そして4つめは、雨天時の視界確保です。

 ドアミラーでは運転席・助手席窓に水滴がついていると、ミラーの確認が難しい場合がありますが、フェンダーミラーでは、ワイパーが拭ったクリアなフロントウインドウの向こうにミラーを見ることが可能です。

【画像】見え方が違う!? フェンダーミラーからの視点を写真で見る(57枚)

意外と多い救急車のヒヤリハット! その原因とは?

画像ギャラリー

1 2 3

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

3件のコメント

  1. パルサーエクサ発売の11年前の1972年に発売されたHONDAライフステップバンはドアミラー採用されとったんやけど、、、初やないんかなぁ?

  2. 何かと思ったら、フェンダーミラーね。

    どちらも一長一短ですね。
    ドアミラーって、ガキの頃でも、あからさまに正面から、目をそらさないと見えないのに、あぶなくないのかな?と、思ったな。

  3. フェンダーミラー…を、知らない⁉!?マジかよ…
    ケンメリ、ジープ、117クーペに永く乘っていたので、ドアミラーよりも此方の方が馴染み深いし乗り易く見易い。

    然し…フェンダーミラーを知らない…時代だな…

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー