「蚊に刺され&日焼け」で119番なぜ? 誰でも無料は日本だけ、悪質利用が増加! 求められる対策、海外との違いとは
世界の多くでは基本有料! 1万円超える場合も?
しかし、このように誰もが無料で救急車を利用できるのは、実は日本だけのようです。
国際的にみると、多くの国で救急車は有料なのです。
例えば、アメリカで救急車サービスを利用した場合、多くの州では基本料金に加えて走行距離料金や夜間料金などがかかり、高度な治療をしたかどうかといったことも料金に加算されるようです。
この支払いは通常、健康保険でカバーされ、自己負担額は一般的に15ドルから100ドルのようです。

一方で、イタリアなど、外国人観光客に対しては救急車の利用が無料という国もあります。
ただ、イタリアでも軽症と判断されれば、救急車が到着するのは重症患者の搬送を終えた後ということになります。
イギリスでは救急車の利用は無料ですが、前もって、かかりつけ医登録を済ませておかなくてはなりません。
登録までには数か月かかることもあるようです。また、自力で病院に行けると判断されれば、救急車サービスは見送られます。
そのほか北欧でも、EU圏内在住者は無料だったり、反対にタクシーの5倍から10倍の料金を請求したりと、国により救急サービスは様々です。

しかし、いずれの国においても、要請すれば必ず救急車に乗れるというわけではなく、救急搬送をするかしないかは医師や救急救命士の判断によります。
※ ※ ※
現在、日本の救急車は、約半数が緊急性の低い軽症の人のために出動しています。
救急サービスの効率が低下する中、消防費は2兆円にものぼっており、日本でも有料化が検討されておかしくない状況です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。






















