鮮烈レッドがまぶしい! 280馬力の国産「爆速」クロカンが“新車超え”で取引!? 約560万円で三菱「パジェロエボ」が豪州落札

世界中に拠点を構えるオークションサイト・コレクティングカーズにて、1997年製造の三菱「パジェロ エボリューション」が出品されました。ラリーカーそのものの迫力ある外観が目をひく1台です。

パリダカで活躍した「パジェロエボ」がカッコよすぎる!

 世界中に拠点を構えるオークションサイト・コレクティングカーズにて、1997年に製造された三菱「パジェロ エボリューション」が出品されました。
 
 クロスカントリーラリーなどで大きな活躍を見せたパジェロ エボリューション。今回登場した同車はどのような性能を持つのか、確認してみましょう。

(ほぼ)この姿で市販化されていたことが驚き! もはやラリーカーそのものの日本限定モデル「パジェロエボリューション」
(ほぼ)この姿で市販化されていたことが驚き! もはやラリーカーそのものの日本限定モデル「パジェロエボリューション」

 2018年に米国で結成して以来、カナダやオーストラリア、イギリスやドイツ、オランダなど、欧州を中心にさまざまな場所で展開しているオークション「Collecting Cars(コレクティングカーズ)」。

 今回出品されたパジェロ エボリューションは、世界でもっとも過酷といわれる「パリ・ダカールラリー」の市販車クラスに参戦するため開発された、いわゆるホモロケーションモデル。日本市場向けに約2500台が生産されました。

 2代目「パジェロ」のうち、ショートボディモデルをベースに、大型前後バンパーやオーバーフェンダー、さらにボンネットのエアーインテークや大型フィン付きリアスポイラーなどで武装したことで、大幅に迫力を増した外観が目をひきます。

 パワートレインには、 MIVEC(可変バルブタイミング)を備え、280馬力を発揮する3.5リッターのV型6気筒ガソリンエンジンに5速のオートマチックトランスミッションもしくは5速MTを組み合わせています。

 新車当時の価格は374万円(5速MT)/390万8000円(AT)でした。

 足回りには、通常のパジェロとは異なる専用の四輪独立サスペンション「(ARMIE:アーミー)」を新採用し、オンロードの快適性とオフロードの走りを両立させています。

 駆動方式はフルタイム4WDで、4つの走行モードを持つスーパーセレクト4WDを採用。さらにヘリカルギア式LSDとビスカスカップリング(VCU)を装着したハイブリッドLSDを採用したことで、走破性を高めています。

 今回の出展車両は1997年に生産されたクルマで、オドメーターは12万2824kmにもなるそうです。

 カラーは鮮烈な赤色の純正「パッションレッド」をまとっています。これは87台生産された内の1台だそう。

 この車両には社外品の白いOZ Racing製16インチホイールとオールテレーンタイヤが備わり、ラリーカームードをさらに高めています。

 室内には、フロントシートに純正のレカロ社製スポーツシートを備えていますが、ブラックを基調にしたコーディネートが、スポーティながらもどこか上品な印象です。

 年式の割には少ないものの12万キロ以上を走行していますが、ボディはフロントバンパーとドアミラーに傷があるほかは良好な状態を保っているそうです。

 タフなパジェロだけに、まだまだしっかり走ってくれそうです。

※ ※ ※

 今回のパジェロ エボリューションはオーストラリアで取引しており、最終的には新車価格を超える6万1500オーストラリアドル(約556万円)で落札されました。

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