2023年6月21日、トヨタは新型「アルファード／ヴェルファイア」を世界初公開し、同日発売しました。
　
　“高級ミニバンの代名詞”と呼べるほど人気を誇るモデルの新型なだけに、大きな注目を集めましたが、中でも新型ヴェルファイアは、ベースグレードでも655万円からと価格が大幅に上昇、高級車に相応しい上位モデルの位置づけへと進化しました。
　
　そんな新型ヴェルファイアには、アルファードには設定されない、ラグジュアリーな雰囲気のタンの本皮内装が用意されます。

　アルファードは、ミニバンブームの2002年に高級志向のユーザーに向けた「トヨタの最高級ミニバン」として誕生しました。

2008年には、アルファードがフルモデルチェンジし2代目が登場しましたが、これと同時に、より個性を求めるユーザー向けに、ヴェルファイアが誕生しました。

　今回のフルモデルチェンジで、アルファードとしては4代目、ヴェルファイアとしては3代目へと進化。

　新型アルファード／ヴェルファイアについてトヨタは、「運転する方も、後席にお乗りになる方も、このクルマをお使いになるすべてのお客様が相手を思いやり感謝し合える空間をこのクルマを通じて実現すること。これを『快適な移動の幸せ』と定義し、従来から受け継がれるその価値を一層追求し、開発を進めました」と説明しています。

「快適な移動の幸せ」の追求のため、新型アルファード／ヴェルファイアは「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、TNGAプラットフォーム（GA-K）をミニバン用に最適化し採用しています。

　また、アルファードとヴェルファイアの個性をさらに明確化。なかでもヴェルファイアのガソリンエンジンモデルには、高出力の2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを採用するほか、ラジエターサポートとサイドメンバーをつなぐ専用のボディ剛性部品を追加するなど、デザイン面にとどまらず走りの面でもそれにふさわしい個性が付与されています。

　新型ヴェルファイアのベースグレード価格は655万円と、新型アルファードのベースグレード価格（ウェルキャブを除く）である540万円と比較しても高額で、上位モデルのような位置づけになりました。

　そんなヴェルファイアのインテリアは、前席と後席（2列目・3列目）でデザインの狙いが異なります。

前席は左右へのダイナミックな動きと、重厚なコンソールを組み合わせたレイアウト。トヨタでは「オーナーを心地よく包み込むクルーザーのようなコクピット」と説明します。

　後席は、各所に点在していた照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約する“スーパーロングオーバーヘッドコンソール”から繋がる大胆な配色構成とすっきりとした天井まわりで、プライベートジェットのような空間となっています。

　これらはアルファードとも共通ですが、いずれにしても高級車にふさわしい豪勢な内装です。

　アルファードと違うのは、内装色の設定。ブラックはアルファード、ヴェルファイア双方に設定されますが、アルファードにはヴェルファイアにはないニュートラルベージュが、ヴェルファイアにはアルファードにはない落ち着いた高級感を放つ“サンセットブラウン”が設定されます。

　サンセットブラウンの内装は、ウッドパネルやブラックのパネルとのコントラストが、“欧州の超高級車”に負けない上質感を感じさせます。

　また純正アクセサリーに設定されている“ピラーライト”を装着すればまるで“高級ラウンジ”のような雰囲気になります。

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　ヴェルファイアの内装色サンセットブラウンはオプションではなく、これを選択することで本体価格が上昇することはありません。

　豪華でオシャレな雰囲気を楽しみたいユーザーは、サンセットブラウンを選択してみるのも良いかもしれません。