えっ! 「車外の音漏れ」で違反? 「音質重視」モデルも続々登場も… どの程度の音量はNG? 車速で音量変わる仕様も

街中で大音量で音楽を鳴らしながら走るクルマに遭遇することがあります。基本的に周囲の音が聞こえない状態での運転は違反となる可能性がありますが、一方でなぜクルマのスピーカーは大音量を出せるようになっているのでしょうか。

カースピーカーから大音量を流して運転することは違反になる?

 車内で大音量の曲をかけ、音が外まで漏れているクルマを見かけることがあります。
 
 周囲の音が聞こえない状態での運転は大変に危険であり、場合によっては違反となる可能性がありますが、なぜカースピーカーは大音量を出せる設計になっているのでしょうか。

周囲の状況が把握出来ないほどの大音量は危険
周囲の状況が把握出来ないほどの大音量は危険

 ドライブしていると、大音量の曲が漏れ聞こえるクルマに出会うことがあります。
 
 また、はっきり曲を聴きたいからとボリュームをあげたら、気づかぬうちに音が外にもれていた、という経験がある人もいるかもしれません。

 このように大音量を流しながら運転するのは、ドライバーに周囲の音が聞こえず、状況がつかめなくなり危険です。

 こうした行為は、交通事故にもつながりかねないため、法律違反の対象となっています。

 具体的には、都道府県の条例「道路交通法施行細則」の違反に該当する可能性があります。

 たとえば、神奈川県では2011年に同法を改正し「自動車等の運転中にイヤホン等を使用して音楽を聴く等」の行為を禁止しました。

 具体的には「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」と条例で定められています。

 つまり、クルマの中で音楽を聴きながら運転する場合、安全に必要な音が聴こえないような状態で運転してはいけないということです。

 ちなみに、大音量の中にはカーステレオで聞く場合も含まれます。

 明確な数値基準は定められていませんが、クラクションや緊急自動車のサイレン、警察官の指示などが聞こえない状況を指しています。

 また、こうした行為は道路交通法第70条の「安全運転義務違反」にも違反する可能性があります。

 同法では、「運転に際しては、道路状況・交通状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度や方法で運転しなければならない」と定められています。

 実際に取締りを行う警察官は「状況によって車外に大音量の音楽などが聞こえてくる場合は声を掛けることがあります」と話しています。

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2件のコメント

  1. 「聞こえずらい」ではなく「聞こえづらい」が正しい日本語です。
    執筆者の日本語力の低さもさることながら、校正でストップを掛けられる人がいないのもどうかと思います。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

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