「ファミリア」「カペラ」「ルーチェ」! もはや懐かしい!? マツダの伝統「車名」なぜ消えた?
名称変更によるブランドイメージ向上は成功か
昨今の車名変更理由についてマツダは「国内でのブランドイメージ向上を図るため、全世界共通のグローバル車名を与えた」と説明しています。
同社は以前から、国際市場ではファミリアを「マツダ323」、アクセラを「マツダ3」など、メーカー名+数字車名で呼んでいたため、むしろドメスティック車名を採用していた日本が特殊だったのかもしれません。
ただしそのグローバル向けの車名も、日本ではほとんど知られていませんでした。
ブランドイメージの転換を力強く推進しているマツダは、デザイン重視で高品質をうたうクルマを次々と発売し、ディーラーもシックな色合いに建て替えて、ハイエンドな雰囲気を醸し出すことに成功しています。
今のマツダのイメージと販売車種を見ると、カペラ、ルーチェなどの名前が似合わないのもたしかです。
また、2023年現在でルーチェは消滅から32年、カペラは20年以上が経ち、「マツダといえばファミリア、カペラやルーチェだよね」というオジサン的感覚も薄れ始めているのは事実です。
とはいえ、デミオ、アクセラ、アテンザを含め、長年親しまれたビッグネームをあっさりと変えてしまうことに、一抹の寂しさを感じてしまいます。
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メーカーへのイメージは、ユーザー個々が長い期間で培っていくものです。
それをどのようにしてつなぎとめていくのか、マツダの思い切った「ビッグネーム変更戦略」の動向に注目したいと思います。
[編集部注記:2023年7月3日、一部の文字訂正などを行いました]
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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