「ファミリア」「カペラ」「ルーチェ」! もはや懐かしい!? マツダの伝統「車名」なぜ消えた?
拡大路線を推し進めた当時の車名もいまはほとんど残らず…
ところがこの急激な拡大戦略は事実上「失敗」となってしまいます。
1994年には車種統合が進められてクロノスなど数車種がラインナップから落とされ、そのクロノスの代わりになんとカペラが復活し、大きな話題となりました。
その後ブランド名はマツダに統一され、2000年代に入るとファミリアは「アクセラ」、カペラは「アテンザ」に発展します。
一方センティア、「ミレーニア(旧ユーノス800)」などのフラッグシップ系モデルは廃止されてしまいました。
当時のプレスリリースによると、アクセラは「プラットフォーム(車台)からボディに至るまで最新の技術を使って新開発。すべての領域で世界に通用するクラスを超えたグローバルカーとしての価値を実現した」と紹介しています。
アテンザは「マツダの新しいブランドメッセージ『Zoom-Zoom』)を象徴する新型車」としていました。
既存のモデルとは大きくイメージを変えつつ、マツダのブランドDNAを継承したまったく新しいモデルとしての気概が車名変更に現れていました。
たしかにこの2モデルは、マツダの5チャンネル時代の印象を大きく払拭し、現在に続く「マツダ=スポーティ」という印象を作った立役者と言えます。
さらに2010年代末からはアクセラは「マツダ3」、アテンザは「マツダ6」へと車名を変更(参考までに1996年登場の「デミオ」も「マツダ 2」に変更)しています。
このようにマツダでは、かつての同社を代表したビッグネームはほぼ消えてしまいましたが、その中でキャロルとファミリア(バン)はかろうじて存続。伝統ある名前を残しています。
なおファミリアバン以外でも、商用車部門のビッグネーム「ボンゴ」「タイタン」の車名がカタログに掲載されています。
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