迫力スゴッ! レクサス最上級SUV「LX」が本格“車中泊”仕様に大変身? “究極冒険マシン“米で公開

アメリカ・アリゾナ州で開催された「オーバーランド・エキスポ・ウエスト2023」で、レクサス最上級SUV「LX」をベースにした“究極のオーバーランド車”が初披露されました。どのようなモデルなのでしょうか。

究極仕様のレクサス「LX」公開

 2023年5月19日から21日までアメリカ・アリゾナ州で開催された「オーバーランド・エキスポ・ウエスト2023」で、レクサス最上級SUV「LX」をベースにした“究極のオーバーランド車”が初披露されました。

究極の冒険仕様にカスタムされたレクサス「LX600」
究極の冒険仕様にカスタムされたレクサス「LX600」

 キャンピングカーの分野で最近、新しい流れとして注目を集めている「オーバーランド」とは、アメリカやオーストラリアのように原野が延々と続く大陸をクルマで野営しながら巡る旅のスタイルを指します。一言で表せば「本格オフローダーのキャンピング仕様」と思っていいでしょう。

 道なき道を走ることが前提なので、オフロードタイヤとリフトアップは常套手段です。また、ルーフトップテントあるいはキャンピングトレーラーなど野営するための設備を採用します。

 2009年に設立されたオーバーランド・エキスポは、そんなオーバーランド愛好家が集まる世界有数のイベントです。開催ごとに目玉となるオーバーランド車を発表しており、今回は出展者25社のコンポーネントを使ってLX600がカスタムされました。手掛けたのはMULE Expedition Outfittersというショップです。

 フロント周りはグリルガード一体式フロントバンパーと丸型補助ライトを装着したことで、レクサスを象徴するスピンドルグリルが8割方見えなくなり、野性味を増しています。

 この物物しい雰囲気をさらに増しているのが、2.5インチ以上のリフトアップを図った足回りです。

 タイヤはR/T(ラギッドテレーン)。オンロード向けのA/T(オールテレー)とオフロード向けのM/T(マッドテレーン)それぞれの特徴を兼ね備えたタイプで、サイズは幅12.5インチ、外径33インチ、内径17インチとなっています。リアはフルサイズのスペアタイヤ&ホイールと5ガロンのジェリ缶を搭載しています。

 キャンピングトレーラーの室内はクイーンサイズの寝室となっており、エアコン、シャワーエンクロージャ、ギャレーキッチン、冷蔵庫、LED照明などを備えています。

 そのほか、ウインチ、ルーフトップテント、オーニング、救急キット、パフォーマンスエキゾーストシステム、バッテリー管理システムなど、内外装からメカニズムまであらゆるところがカスタムされています。

 イベント関係者は「4人家族が未開の奥地を探索し、そこに1週間以上滞在できるようにした。今回のためにまったく新しいコンポーネントも開発した」と説明しています。

 このLX600とキャンピングトレーラーはイベントが終了後に、オンラインオークションサイト「Bring a Trailer」に出品され、収益の100%がオーバーランド・エキスポ財団に寄付されます。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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