使えないのに…「ETC車載器」なぜ海外で人気? 日本語の音声案内が流れる中古車が歓迎される訳とは
日本車は海外で人気があり、中古車が数多く輸出されています。そんななか、海を渡った中古車から聞こえる“とある音声”が有名になっているようです。どういうことなのでしょうか。
ETCカード未挿入の音声がアフリカでよく知られた日本語!?
日本車の中古車は海外で需要が高く、数多く輸出されています。
そんななか、最近SNSなどで話題になっているのが、エンジンをかけると聞こえる「ETCカードが挿入されていません」と話す音声案内。
この音声案内が人気だというのですが、どういうことなのでしょうか。
これは、ETC車載器が装着されたまま海外に輸出された中古車から聞こえてくるもので、当然、現地では高速道路の料金をETCカードで決済することができません。
しかし、アフリカなどではこの音声案内がもっとも有名な日本語とされており、「Made in JAPANを感じさせる」とのことから、使えないのを承知でわざわざバッテリーに繋ぎ直して装着する人もいるようです。
また、意味が分からないけれど日本語が流れるということは日本製であり、それが日本車の証であることも評判となっているというのです。
ETCカード未挿入を知らせる音声だけでなく、中古で輸出された乗用車の営業車両や、バス、トラック、バンなどの商用車では、日本の社名などが入ったままの状態が圧倒的に人気なのだそう。
中古の日本車人気について、日本で中古車を買い付け、海外に輸出する会社に所属しているアルゼンチン出身のA氏に話を聞いてみました。
「日本車は南米でも人気が高いです。特にトヨタ『ランドクルーザー』の人気はダントツですが、日本市場で値段が急騰していることもあり、現在は商用車の輸出がメインになっています。
日本では乗り潰された走行距離の多い中古車という扱いを受け、格安で手放されたようなクルマであっても、海外ではまだまだ現役です。
しかも、日本のクルマは南米の熱帯気候でも壊れにくく、その信頼性の高さが人気の理由です」
鉄道などの公共交通機関の整備が追いていない新興国では、物流や移動手段のメインはクルマです。信頼性の高さを最優先にした結果、安価で燃費も良く、値段も手頃な日本の中古車が多く輸出されるのは必然だったのかもしれません。
「アルゼンチンでは、日本語の音声案内が人気ということはありませんが、日本語の注意書きステッカーなどはそのままのほうが喜ばれます。意味が分からないからこそ、日本語はクールに感じるみたいです」(中古車業のアルゼンチン人A氏)
様々あって偽造の可能性もあるロゴより、固定化された音声メッセージの方が信頼性があるのですね
あと、ヒュンダイとヒョンデが混ざってヒュンデになってますね
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
「日本語が流れるということは日本製であり、それは即ち信頼性の証である」と思ってもらえるものづくりが出来る国で本当に良かったと思う