使えないのに…「ETC車載器」なぜ海外で人気? 日本語の音声案内が流れる中古車が歓迎される訳とは
日本製は高級品の証
親日国家としても知られるタイは、中古の日本車が多く輸出される国のひとつです。
とはいえ、最近日本車の数は微妙に減っているといいます。というのも、韓国・ヒョンデや中国資本になったMGなどが安価で新車を販売しているから。
輸入車には高い関税がかかるタイでは、新車の場合、200%の関税がかけられるとされており、さらには中古車も関税の対象となることから、新車でも中古車でも日本車を輸入するとかなり高額になるのです。
タイに永住している日本人のI氏に、現地のクルマ事情について聞いてみました。
「クルマは庶民にとって高嶺の花ですが、一部の富裕層が日本車を乗り回しています。
またタイで生産される日本車も多いのですが、日本でしか買えないスポーツモデルなどを輸入するマニアも増えているようです。
タイでは三菱『ランサーエボリューション』やスバル『インプレッサ』などのスポーツモデルも人気なんです」
またタイにも日本のETCと同じような決済サービス「Easy Pass」があるのですが、それとは別に日本語の音声を発する機器はおしゃれアイテムとして人気だといいます。
「バンコクには東京以上に栄えている場所もあります。超一流ブランドの路面店が並び、高級車が数多く走るエリアがある一方で、相変わらず低賃金の生活を余儀なくされている地方もあります。
そういった地方では、『日本製=高級品』というイメージも根強く、中古車も購入時とほぼ変わらない価格で流通するほどの人気ですから、日本語音声の機器は喜ばれるようです」
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「ETCカードが挿入されていません」という日本語は、日本人も頻繁に耳にするフレーズですが、それが海外へ輸出された中古車において、日本製という“信頼の証”になっているのは面白いものです。
様々あって偽造の可能性もあるロゴより、固定化された音声メッセージの方が信頼性があるのですね
あと、ヒュンダイとヒョンデが混ざってヒュンデになってますね
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
「日本語が流れるということは日本製であり、それは即ち信頼性の証である」と思ってもらえるものづくりが出来る国で本当に良かったと思う