北近畿豊岡道に接続 国道178号「城崎道路」が新規事業化 将来は京都~鳥取にまたがる山陰“東西軸”に
国道178号「城崎道路」が、2023年度に新規事業化されました。北近畿豊岡道に接続し、豊岡と城崎を結びます。
将来は「山陰近畿道」の一部に
国道178号「城崎道路」が2023年度に新規事業化されました。どのようなルートになるのでしょうか。
城崎道路は、兵庫県豊岡市新堂の豊岡北JCT(仮称)から同市城崎町飯谷の城崎温泉IC(仮称)までを結ぶ延長7.4kmの道路です。
豊岡北JCTで北近畿豊岡道と接続し、整備当初は和田山から豊岡へと北進してきた北近畿豊岡道がさらに城崎へと延伸する形になります。
城崎温泉ICは円山川の東側に設置され、架け替え工事が進む城崎大橋で温泉街と結ばれます。
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現在、豊岡(市中心部)と城崎は、JR山陰本線のほか、道路だと主に円山川の両岸を走る2本の県道で結ばれています。
しかし、円山川は度々氾濫を起こしており、2004年の台風23号のときはこれらの県道や線路も浸水。豊岡市内で円山川を渡る国道178号(現道)も、約57時間にわたり通行止めを余儀なくされました。
国土交通省近畿地方整備局豊岡河川国道事務所によると、豊岡市内の国道178号は台風などによる通行止めが過去10年間で4回(計約36時間)発生しており、防災拠点となる城崎庁舎への緊急物資輸送などに課題があるといいます。
城崎道路は過去の浸水域をなるべく避けたルートとすることで、災害時にも信頼性の高い道路網を確保する目的があります。
また、豊岡市街の渋滞を避けて豊岡病院へ向かうルートができることで、救急搬送時間の短縮にも寄与するといいます。
城崎道路は将来、鳥取市から宮津市(京都府)までの日本海沿い約120kmを結ぶ地域高規格道路「山陰近畿道」に組み込まれる計画があります。城崎温泉ICの先は天橋立のある宮津市方面へ延びていく構想です。
全線がつながると、西側で山陰道や鳥取道、途中で北近畿豊岡道、東側で京都縦貫道とそれぞれ接続し、広域的な高規格道路網を形成します。
観光名所の鳥取砂丘や余部橋梁、竹野海岸、城崎温泉、天橋立なども結び、周遊時の時間短縮や観光振興を後押しすると期待されています。
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