車載器のETCカードの挿しっぱなしは、カードが使えなくなるだけではなく思わぬリスクが存在します。

　とくに盗難による被害は、もっとも注意しなくてはいけません。

　一般的にクレジットカードの盗難等による不正利用は、カード会社の補償が受けられることがほとんどですが、ETCカードの場合は保管状況によって補償を受けられない可能性が生じます。

　車内にETCカードを放置していた場合は、所有者の取り扱いの過失が認められ、盗難による不正利用があっても補償が適用されない場合があるからです。

　とくにダッシュボード設置型のETC車載器にカードを挿しっぱなしにするのは、車上荒らしのリスクが上がり大変危険です。

　ETCカードの盗難は、履歴だけでなくゲートを通過した際には、使用者の風貌や車種、ナンバーまでもカメラで記録されるため悪用はしにくいですが、不正利用の可能性はゼロではありません。

　もしも盗難の被害に遭うことがあれば、速やかにカード会社に使用停止手続きを行い、同時に警察に遺失物届を出すようにします。

　また、遺失物届を出すことがカード会社から補償を受ける条件のひとつにもなっています。

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　ETCカードの挿しっぱなしによる、熱による故障や盗難による被害には注意が使用者の注意が必要不可欠です。防止策としては、面倒でもクルマから離れるときは必ずカードを抜いて持ち出すことです。

　ETCカードを抜き忘れないようにする習慣はなれるまで大変ですが、故障や盗難による再発行の手間を考えれば大きな問題ではないはずです。

　ETC車載器には、ETCカード抜き忘れの警告を促す機種もあるため、上手く活用してみるのもいいかもしれません。