トヨタ「ハイエース」が受注停止!? “次期型ハイエース”どうなる? “新型or改良”どちらなのか
フルモデルチェンジ説ありえる?
400系説とは、つまり「フルモデルチェンジする」ということ。ありそうな話ながら、いくつかの点でメリットが無いと思う。
御存知の通り、ハイエースは正規販売していないアフリカ諸国に行ってもたくさん走っている。
アフリカや南米のような地域だと、現地の人の貴重な移動手段になっているのだ。ハイエース以外をバスとして使ったら、今のように安価な運賃など無理だと言われます。
それはなぜか。200系ハイエースは20年間造り続けているため、大量の中古部品が発生している。特に日本だと十分使えるような部品まで交換するため、ゴミとして廃棄されるパーツが安価に入手可能。アフリカのバスターミナルの一角にはハイエースの部品屋さんまである。
さらに、1型から7型まで基本的にパーツの互換性もある。フルモデルチェンジしてしまうと、いろんな意味で困ってしまうでしょう。
加えて2030年くらいになると、電気自動車バージョンを出さないとならない。そして2035年あたりからエンジン車は販売出来なくなると思う。
つまり2024年にフルモデルチェンジしたところで、10年程度しか販売出来ないワケ。コスト的に厳しく、そもそも10年でモデルチェンジなどハイエースらしくない。
これらを総合して考えると、200系の改良を2024年早々に行うということなんだろう。
興味深いことに、2023年6月に北海道で開催されたGRラリーチャレンジに、トヨタ車体の社員チームがハイエースのラリー車を走らせた。もちろん200系ハイエースがベースであり、2024年も出場するという。
もしこの先、噂の次期400系ハイエースがデビューするのなら、半年待って新型を使うことだろう。次期型ハイエースの正しい情報を持っているのは、トヨタ車体に他ならない!
ということで結論。「2024年に200系の改良」だと思う。
考えられるのは、ADAS系(自動ブレーキに代表される先進運転支援機能)の進化や騒音対策などだ。
ハイエースにも乗用ワゴンバージョンがある。商用車に比べ厳しい法規に対応しようとしたら、現状だと少しばかり難しい。
レーダーもカメラも最新世代にバージョンアップしなければならないだろう。
200系ハイエース改良モデルの購入を考えているなら、早めにディーラーへ行き「仮の予約」をしておくというのも良いんじゃなかろうか。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
ハイエースとランクルは海外ではレクサスなんかより遥かにブランド力が高いので、もっと力を入れたらと思います。
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