トヨタの燃料電池バス、都営バスに導入 3月営業運転開始

東京都交通局がトヨタの燃料電池バス2台を導入。2017年3月から路線バスとして営業運転を開始します。

大容量外部電源供給システムを搭載

 東京都交通局は2017年2月24日(金)、市販の燃料電池バス2両を、3月21日(火)から路線バスで使用すると発表しました。

 車両は「トヨタFCバス(東京都営バス仕様)」。高圧水素タンクの水素を燃料電池に供給し、そこで空気中の酸素と化学反応させて作った電気でモーターを駆動させて走ります。

「トヨタFCバス」は燃料電池車「ミライ」向けに開発されたシステム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」が採用されており、内燃機関に比べてエネルギー効率が高く、走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出しない利点を有しています。

 また、大容量外部電源供給システムも搭載。最高出力7.2kWかつ大容量235kWhの電力供給能力を備えており、災害などの停電時に、避難所や家電の電源としての利用が可能です。全長1万555mm、全幅2490mm、高さ3340mm。定員は計77人(座席26人、立席50人、乗務員1人)です。

 東京駅丸の内南口(東京都千代田区)と東京ビックサイト(同・江東区)を結ぶ「都05」系統に導入されます。東京都交通局は「今後も、燃料電池バスの導入を順次拡大するなど、水素社会の実現に向け貢献してまいります」としています。

【了】
提供:乗りものニュース

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