ありがとうの「サンキューハザード」は乱用注意? 人により伝わらない? スイッチひとつで「感謝」伝える新ランプを試してみた
「ありがとうランプ」を実際に使用してみた
では、そんな「ありがとうランプ」は「サンキューハザード」の代わりとなりうるのでしょうか。
実際に「ありがとうランプ」を使用するためには、自身でクルマに取り付けをする必要があります。
今回は車体中央部に取り付けましたが、車種によっては後方視界をさまたげる可能性がある点には注意が必要そうです。
また、車外に取り付けることは想定されておらず、違反となる可能性もあるため絶対にやめましょう。
文字パネルを設置したあとは、配線コードを設置します。「ありがとうランプ」はアクセサリーソケット(シガーソケット)から給電するため、多くのクルマの場合、センターコンソール付近まで配線する必要があります。
配線コードは十分な長さがあるため、アクセサリーソケットとつなぐこと自体はそれほど難しくありませんでした。
ただ、後部座席に頻繁に乗り降りする場合や、シートアレンジを多用する場合などは、邪魔にならないように工夫して配線する必要があると感じます。
ちなみに、一部モデルのようにラゲッジルームにアクセサリーソケットがあるクルマであれば、配線の手間は最小限に押さえられそうです。
配線が完了したら、ありがとうランプを使用するうえで重要になるリモコンをドライバーが運転しながらでも押しやすい位置に設置します。
リモコンは押しやすい位置に配置したいところですが、ダッシュボードの形状によっては、配置場所に苦労することがあるかもしれません。ただ、ステアリング上など運転のさまたげになる可能性がある場所に設置することは絶対に避けましょう。

実際に公道に出て「ありがとうランプ」を使ってみます。
「ありがとう」の文字を光らせてみたところを後続車の中から確認してみると青い文字をハッキリと確認出来る上に日差しの出ている日中でも問題なく文字は確認出来ました。
「ありがとうランプ」はハザードランプと異なり、リモコンのボタンを押している間のみランプが点灯します。
消灯状態では後続車などから「ありがとうランプ」はほとんど目立つことはなく、プライバシーガラスを採用しているクルマであれば、外から確認することは難しいレベルです。
ただ、車間距離にもよりますが、1回から2回光った程度では文字を認識できない可能性もあるため、数秒光らせる必要があると感じました。
※ ※ ※
とはいえ、従来の「サンキューハザード」や今回の「ありがとうランプ」も、無理な割り込みの免罪符となるものではありません。
あおり運転や不意の事故を防ぐために最も重要なことは、あくまでも余裕のある運転であることはしっかりと認識をしておく必要がありそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。











