「人類が勝った」最難関の青崩峠トンネルがついに貫通! “敗退”からのリベンジにSNSの反響は
複雑な地質条件により「日本のトンネル技術が敗退」したこともあった青崩峠で、改めて掘削が進められていたトンネルがついに貫通しました。SNSではどのような反響があったのでしょうか。
中央構造線の近くを通過
長野・静岡の県境で建設が進められてきた三遠南信道「青崩峠トンネル」(仮称)が、2023年5月26日に貫通しました。紆余曲折の計画と難工事の末に実現した貫通に対し、SNSユーザーはどのように反応したのでしょうか。
三遠南信道は、長野県飯田市から静岡県浜松市に至る延長約100kmの高規格幹線道路です。中央道の飯田山本ICから南信州・北遠州・奥三河地域を通り、新東名高速の浜松いなさJCTまでを結びます。現在は矢筈トンネルや三遠トンネルなど4区間が開通しています。
青崩峠トンネルは、未開通区間のうち長野・静岡の県境に位置します。延長は4998mです。すぐ近くを大断層の中央構造線が走っていることから、断層運動の影響を受け続けている周囲の地盤は非常に脆く、過去にルート変更を余儀なくされた経緯があります。静岡県側で1994年に開通している草木トンネルは、その“挫折”の名残です。
工事を担当している国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所によると、青崩峠トンネルは2019年4月に掘削工事を開始し、約4年を経て貫通したといいます。
幅員9.5m、車道2車線、設計速度60km/hで整備され、開通すれば三遠南信地域の交流促進と連携強化、災害に強い道路機能の確保、救急医療活動の支援などに寄与することが期待されています。
同事務所は5月30日、貫通の瞬間をツイッターで公開。動画には、大型油圧ブレーカーで掘削して穴が開き反対側とつながるシーンや、工事関係者の万歳三唱の様子が収録されています。このツイートはいいねが2.4万以上、リツイートが1万以上と大きな反響を呼んでいます。
SNSでは「土木技術のすごさに感動」「とうとう人類が青崩峠に勝った」「ついに日本のトンネル技術が勝利したね」といった喜びや、「工事関係者の皆様、これからの工事もご安全に」と現場の人たちを労う声も多くありました。
また、かつて地図上で青崩峠に対し「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」と記していたツーリングマップル編集部は、このツイートを引用する形で、「これは嬉しいニュース! 日本のトンネル技術がリベンジを果たしましたね!」といったコメントを投稿しています。
さらに、全長5000m以上の道路トンネルは危険物車両が通行禁止となることを踏まえ、「4998mと、5000m以内に抑えた所も気合と奮闘を思わせる」という長さに注目したツイートや、戦国時代に武田信玄が青崩峠を越えて遠州に侵入したと伝えられていることから、「これで武田軍も徳川領へらくらくと侵略ができるぞww」といったコメントもありました。
青崩峠トンネルは今後、早期開通に向け覆工コンクリート、インバート、中央排水、側溝、監査路、舗装、通信・電気・機械設備などのトンネル内工事や、両坑口の改良、舗装工事が進められます。
ちょっとしか車通りのないトンネルを、多額の費用をかけて通すことに一体どういう意味があるのか。財政の赤字を増やしただけだろう。仮に工事代金を車から通行料として取ったなら、だれも払えないような通行料金になるはずだ。国民1人あたりの税金としても数万円に及ぶだろう。それを払ってもこのトンネルを通すべきと言える人は、工事関係者(役人と工事業者)以外にどれだけいるだろうか。
通れることを喜んでいる人も、自分がいくら負担しているかを知ったら、反対せざるを得ないほどの1人当たりの金額だろう。
こういうことを続けていて、日本は韓国より低い1人当たりの生産性になり、韓国より少ない給料の国民となったのだ。それにいつ気が付くのだろうか。