運転が超ラクなミニバン!? 日産 新型「セレナe-POWER」搭載の「プロパイロット2.0」を高速道で試してみた【試乗】

スムーズさがアップしエンジン音も静かに

 新型セレナ e-POWERで走り出してみると、ドライバビリティ(編集部注記:ドライバーの意に沿ったアクセル操作に対する応答性)が素晴らしいと気付く。

 駆動系はエンジンと繋がっていないから、徹底的に滑らか。そしてバッテリーの能力をしっかり使っている。

新型「セレナ」の第二世代「e-POWER」はスムーズさがアップ! 乗りやすさも向上していました
新型「セレナ」の第二世代「e-POWER」はスムーズさがアップ! 乗りやすさも向上していました

 こう書くと「ハイブリッドなんだから当たり前でしょ」と思うだろうけれど、バッテリーを頻繁に使うと寿命を縮めてしまう。

 御存知の通り、バッテリーを長く使おうとしたら、なるべく負担を減らした方がいい。

 だからこそ先代セレナは、すぐにエンジンを掛ける制御としていた。

 街中でもバッテリーに負担を掛けないよう、エンジン回転数を上げながら発電機を回して、モーターへ電力を回していたのだ。

 けれど新型は、積極的に電池でモーターを稼働させている。

 おそらく先代のデータを収集し「もっとバッテリー使っても寿命は落ちない」という経験値を得たんだと思う。

 発進時だけでなく、街中でアクセルを強めに踏み込んだ時だって、レスポンスのよい電気自動車のような雰囲気で、1850kgという重さを感じさせない。

 絶対的な性能も上がっている。

 84馬力だった1.2リッター 直列3気筒エンジンの排気量を拡大し、98馬力の1.4リッターにしたのが決定的になっていると思う。

 モーター出力は、136馬力から163馬力へ飛躍的にアップした。

 詳しい数字は未公開なので不明ながら、ごく短時間に限り98馬力のエンジン出力に電池から60馬力以上のパワーを引っ張り出して上乗せしているのだろう。

 このようにセレナのe-POWERは、モデルチェンジで大きく進化しました。

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