「窓側だけ日焼けする!?」運転中の“紫外線”対策どこまで必要?「後付サンシェード」は条件次第で取締り対象も
2023年の夏も猛暑が予想されていますが、暑さ対策同様に気をつけたいのが紫外線による身体への影響です。クルマに乗っている時は日差しを遮れないため「日焼け」しないかが気になりますが、実際にクルマに乗っていても日焼けはするのでしょうか?
最近のクルマは紫外線対策もバッチリ!
近年、夏季には毎年のように記録的な猛暑を観測していますが、紫外線による日焼けにも注意が必要です。とくに、クルマに乗っている間は日差しを遮ることができないため、日焼け対策は重要になります。
クルマは4方向をガラスで囲まれているため日焼けをしそうなイメージがありますが、車内にはどれだけの影響があるのでしょうか。
運転中、とくにドライバーに日光が当たりやすいフロントガラスには、飛散防止のために特殊なフィルムが挟まれた多層構造の「合わせガラス」が採用されています。
そのフィルムには紫外線を吸収する素材が含まれているため、日焼けの心配はほとんどないとされていますが、実際はどうなのでしょうか。
クルマ向けのガラスを製造しているAGCの担当者は、車内に入る紫外線に関して以下のように話します。
「最近では車種によって、紫外線を99%カットすることができる『UVベール Premium Cool on』というガラスを使用しています。これはフロント、サイド、リアのガラスに対応しており、全方位からの紫外線をカットすることができます」
また、クルマのガラスがどれだけ紫外線をカットしているかは、カタログで確認することが可能で、先述の「UVベール Premium Cool on」以外でも「UVカットガラス」を採用しているクルマであれば約90%もの紫外線をカットできるといいます。
ただし車種や年式、グレードによっては、サイドガラスの紫外線カット機能が低いことや紫外線カット機能をもたないものもあるので、とくに中古車の場合は販売店で確認してみるのがいいかもしれません。
また、紫外線対策で運転席や助手席のガラスに、サンシェードを取り付けることは厳禁です。
運転席や助手席のガラスは可視光線透過率が70%以上に定められており、サンシェードを取り付けた状態で走行すると整備不良の対象になるため注意が必要です。
一方で、近年のミニバンや軽スーパーハイトワゴンのなかで、後席の居住空間を重視した車種では、ドアパネルに内蔵されたローラーサンシェードを装備していることがあります。
こうした装備を活用することも紫外線対策には有効です。