0-100km/h加速は約4秒! 超軽量・2人乗りの新型FRスポーツカー「EVセブン」発表! 本家ケータハムが公開した「最新スポーツカー」とは
英国ケータハムは2023年5月24日、完全電気化されたスポーツカーの実現に向けたコンセプトモデル 新型「EVセブン」を発表しました。ストイックなFRスポーツカー「セブン」を電動化したこのモデルには、一体どのような特徴があるのでしょうか。
ライトウエイトスポーツカーの雄がEV化!
20 23年5月24日、日本の愛知県に本社を置くVTホールディングスの子会社 英国ケータハムは、完全電気化された未来のスポーツカーの実現に向けた技術開発コンセプトモデル 新型「EVセブン」を発表しました。
ケータハムは、1973年から軽量かつ2人乗りのストイックなFRスポーツカー「セブン」を生産しており、現在まで一貫してクルマを操る楽しさを活動の中心に据える自動車メーカーです。
長年に渡って基本的なコンセプトを変えないセブンは、欧州のみならず日本でも高い人気を誇ってきました。
今回ケータハムが発表した新型EVセブンは、軽量な電気自動車(EV)の可能性を検証するために制作されたコンセプトモデル。
1990年代初期のセブンのエンジン開発元であるスウィンドン・パワートレイン社と共同開発がおこなわれ、ガソリンモデルのセブン同様のドライバビリティを持つEVを市場に投入する目的に一歩近づくことができたと、ケータハムは説明します。
新型EVセブンは、公道でもサーキットでも使えるものであることが最重要視して開発され、ガソリン車にも使用されるセブンシャシーをベースに、高出力モーターを搭載。
ボディサイズは全長3350mm×全幅1685mm×全高1115mmと非常にコンパクトで、車体重量は700kg未満に抑えられました。
およそ最高出力243馬力・最大トルク250Nmを発揮し、最高速度は209km/h。静止状態から96.5km/hに到達するまでにかかる時間は4秒ほどです(開発値)。
さらに20分間サーキットを走行した後、15分間で十分なエネルギーを充電し、再び20分間走行が可能な能力を備えています。
エンジンルームとトランスミッショントンネルに収納された51kWhの液浸冷却式バッテリーパックは、膨大な熱量を発生するバッテリーセルに誘電性流体を直接接触させることで最適な熱管理を可能とし、充電速度の向上とバッテリー寿命の延長を実現。
これによって、サーキットでの過酷な使用や急速充電でもバッテリーが劣化することなく、安全に使用することができるといいます。
今回の発表について、ケータハムのCEOであるボブ・レイシュリー氏は次のように述べています。
「私たちが将来生産するEVモデルは、ケータハムのDNAである、軽量で、運転が楽しく、ドライバーに焦点を当てたものでなければなりません。
このプロジェクトの主な目的は、従来のセブンに比べて乗客一人分の重量差しかない車両を開発することです。1トンのセブンを発売することは決してありませんし、むしろやりたくありません」
その一方で、現段階においてはこのままの形で新型EVセブンを生産するつもりは無いとも語ります。
「このプロジェクトは、EVパワートレインがお客様の個々の使用ケースに対してどの程度有効なのかを確認するためのテストベッドです。
軽量でシンプル、そしてfun to driveという、セブンに必要な車両特性を実現する方法を学ぶために、私たちはこのプロジェクトを進めています。
そして将来の適切なタイミングで、この車両を市場に投入するつもりです」
※ ※ ※
新型EVセブンは、2023年7月に英国で開催される自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で一般公開されます。
軽さが命題となるライトウエイトスポーツカーのセブンを完全電動化した新時代のモデル新型EVセブンを、熱烈なスポーツカーファンがどう評価し、どのような形で市販化されるのか、ケータハムの動向に期待と注目が集まります。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。