1億9000万円の「日産車」現る! なぜ億超え? 青く輝くベイサイド・ブルーの「R34」が相場を大きく上回ったワケ

ベルギー・ブリュッセルで開催されたオークションで、日産「スカイラインGT-R(R34)」が135万7000ドル(約1億8800万円)という驚きの価格で落札されました。しかし、このR34にはそれだけの価格が付けられる納得の理由があるようです。

R34が驚きの1億9000万円!その納得の理由とは

 2023年5月5日、イギリスの老舗オークションハウスであるボナムスがベルギー・ブリュッセルで開催したオークションで、ある1台の日産「スカイライン GT-R(以下R34)」が135万7000ドル(約1億8800万円)で落札されました。

 ボナムスによると、この価格はスカイライン GT-R史上最高価格であると言います。近年、相場価格が上昇傾向にあるR34ですが、なぜ2億円に届くほどの値が付けられたのでしょうか。

映画「ワイルド・スピード MAX」に登場する日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」がオークションに現る! その落札価格は約1億9000万円!((C)Bonhams 2001-2023)
映画「ワイルド・スピード MAX」に登場する日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」がオークションに現る! その落札価格は約1億9000万円!((C)Bonhams 2001-2023)

 実際、近年市場価格が著しく高騰している国産スポーツカーのなかでも、R34はトップクラスの人気を誇っています。

 その背景には、映画「ワイルド・スピード」シリーズにおけるR34の活躍があります。

 作中では主人公のひとりであるブライアン・オコナーの愛車として登場するR34は、多くの国産スポーツカーが登場する同シリーズのなかでもひときわ目立つ存在となっています。

 また、アメリカにおける「25年ルール」の影響もあるようです。アメリカの多くの州では、製造後25年が経過したクルマに対して安全基準などを緩和する措置をとっており、それまでは事実上公道走行が難しかった右ハンドル車も、合法的に街を走ることができるようになります。

 R34はほぼ全数が右ハンドルの日本国内仕様ですが、「25年ルール」が適用される2025年にはアメリカの公道もほぼ問題なく走行できるようになります。そうした事情もあり、おもにアメリカのユーザーからの引き合いが多くなっているようです。

 そうした状況のなかで、R34は状態の良い個体であれば数千万円もの価格で取引されるケースも見られるようになっています。

 一方、今回落札された個体は、すでに新車価格の10倍程度となっているR34の中古車相場の、さらに数倍におよんでいます。

 たしかに、「ベイサイド・ブルー」のボディは新車同様とも言える輝きを放っており、内外装やパワートレインに施されたこだわりのカスタムを見ても、この個体が極上のコンディションであることがうかがえます。

 このR34は、アメリカの「カイゾー・インダストリーズ」のダリル・アリソン氏によってカスタマイズされ、特注のロールケージや19インチのカスタムホイール、ニスモ製マフラーやローダウンスプリングなどが装着されています。

 また、心臓部に置かれた「RB26DETT」エンジンは、インタークーラーなどの強化により、最高出力が550馬力へと高められています。

 カスタムカーとしても高いレベルにあるこのR34ですが、それだけでは数千万円で取引されることはあっても1億円を超えることはほぼありませんが、今回の個体に隠されたその本当の価値とはどのようなものなのでしょうか。

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