突然「お疲れ様」標識が出現!? まさかの「いたわり標識」が存在! 長距離走行のドライバーを「癒やす」メッセージの意味とは
東北自動車道の青森IC料金所を抜けると「おつかれさまでした」という標識が設置されています。一体どういうものなのでしょうか。
「おつかれさまでした」 ほっこり標識の意味は?
東北自動車道の終点である青森IC料金所を抜けると、突然「おつかれさまでした」という標識が現れます。
どういう意味があるのでしょうか。
東北自動車道(東北道)は、埼玉県川口市の川口JCTから青森県青森市の青森ICまでを結ぶ、全長約680kmの高速道路です。
関東北部の群馬県・栃木県、東北地方の福島県・宮城県・岩手県・秋田県を経由する東北道は、一日あたりの通行台数が29万5551台(2021年度)とNEXCO東日本ではもっとも多いことから「東日本の大動脈」といっても過言ではなく、重要な交通網の役割を担っています。
そんな東北道の終点である青森IC料金所をくぐってしばらく走行すると、「おつかれさまでした」という案内標識が設置されています。
通常の案内標識はICやSA・PAなど本線上の施設案内や注意喚起、周辺地域の案内などを目的に設置されていますが、この標識にはどのような意味があるのでしょうか。
NEXCO東日本東北支社の担当者は以下のように話します。
「東北道は全長がかなり長い道路で、川口JCTから走行すると約680kmあります。長距離を走られる方も多く、なかには全線を走破する方もいらっしゃるため、このような長距離走行のドライバーに対して、いたわりとともに高速を利用いただいたことへの感謝の意味もこめて設置しています」
設置されている場所は料金所から550mほど先、678.8キロポスト至近にあり、「E4 東北自動車道 TOHOKU EXP」「全長 680km」「終点」という3つの案内標識とともにねぎらいのメッセージが表示されています。
また3つの案内標識が緑地に白文字なのに対し、「おつかれさまでした」標識は白地に緑文字で少し目立つ存在なうえ、ひらがなで表記されていることも相まってやわらかい印象を受けます。
実はこの標識、2019年に表記が変化。元々は「おつかれさま」というくだけた言い回しでした。
「各高速道路ではわかりやすい道案内のために、ナンバリングを導入しています。東北道でも『E4』という番号が付されており、これに対応するために一度標識を変更しています。
この際に、もう少し丁寧な表記にしようという意見があり、『でした』を末尾に追加しています」(先出の担当者)
※ ※ ※
なお、東北道上り本線を走行する人向けには、678キロポスト至近に「安全運転をお願いします」という表示とともに、「東北道 全長689km」「東京 703km」「仙台 344km」「盛岡 174km」と各都市までの距離を案内する標識を設置しています。
東京方面から青森までを走破した人には温かいねぎらいのメッセージを、反対に青森から東京方面へ向かう人に対してはロングドライブの交通安全を乞うメッセージと異なっているようです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。