アンダー130万円&5速MTのスズキ「快速ワゴン」があった!? いまや激レアな「ワゴンR」の凄さとは
MT(マニュアルトランスミッション)仕様車が残る国産乗用車は急激に姿を消しています。そんななか、スポーツカーではない軽の実用的なハイトワゴンに、希少な5速MT仕様が残っているのです。
軽ハイトワゴンでMT設定が残っているのは「ワゴンR」のみ!?
現在国内で新車を買うユーザーのなかで、MT(マニュアルトランスミッション)を選ぶケースはほとんど減ってしまい、スポーツカー以外でMT設定があるクルマ自体もほとんどなくなってしまいました。
そんななかで、実用的な軽ハイトワゴンの代表格であるスズキ「ワゴンR」には、いまも5速MT仕様がしっかり残されています。
ワゴンRは、1993年にデビューしたスズキの基幹を支える軽ハイトワゴン車で、現行型は2017年2月に登場した6代目です。
モデルチェンジで室内空間を拡大し使い勝手も向上させるとともに、ユーザーの価値観に合わせた3つ(発売当時)の個性を持つ外観デザインを設定しました。
2022年8月にはマイナーチェンジを実施。精悍な新デザインを採用する新シリーズ「ワゴンR カスタムZ」を追加したほか、標準タイプの外装デザインなども変更しています。
5速MTモデルはマイナーチェンジ前にも設定されていましたが、これが廃止されることなく継続したことで、クルマ好きの間ではSNSなどで話題を呼びました。
これは、スポーツモデルや商用車ではない「普通の軽ハイトワゴン」にMTが設定されるのは、2023年5月現在もはやワゴンRだけという状況だからです。
さらにマイナーチェンジを機に、MT車の仕様も向上しました。
マイナーチェンジ前には、5速MT車が設定されていたのは、最廉価版の「FA」グレードでした。しかしマイナーチェンジでFA自体が廃止されたことで、中間グレードの「FX」に5速MT設定が移行したのです。
新型からグレードがあがったことで、装備面の充実が図られたのはもちろんですが、FAグレードにはなかったタコメーター(回転計)が装備された点は見逃せない改良点といえます。
エンジン回転にあわせ、自らの意思でシフトチェンジできるのは、MTの楽しみのひとつ。
よりダイレクトにクルマの運転を楽しみたいMT派にとって、うれしいマイナーチェンジの進化といえそうです。
新型ワゴンR FX 5速MT車の消費税込み価格は、2WDが121万7700円、4WDが134万900円です。
なおワゴンRのOEMモデルであるマツダ「フレア」は全車がCVT設定となっており、5速MT仕様はありません。
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スズキ広報部によると、ワゴンRのMT比率は約1割弱(「ワゴンRスマイル」を除いたシリーズ中の割合)だと説明します。
現在、実用モデルにおけるMT設定はほとんどなくなってしまい、少ないながらも安定したMT車の需要が見込めるものと推察されます。
なおスズキの軽乗用車でMTの設定が残っているのは、ほかに軽4輪駆動車の「ジムニー」のみとなっています。
ちなみにジムニーのMT車比率は、約2割とのことです。
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