「24時間に挑む!」 GR86&BRZは「2023年モデル」と呼びたくなる進化!? S耐久テストの様子とは

BRZも様々な進化を遂げている! アイサイトはついに「フラッグ」も認識可能に!

 続いて、BRZ CNF Conceptです。

 エクステリアを見るとホイールがBBS製に変更。ただ、市販品ではなく「より効率よくタイヤを使えるように」と剛性バランスを変えた試作品だといいます。

 この辺りはスーパーGT用のホイールと同じ考えを水平展開しているようです。

 また、シャシ関係にも手が入っていますが、GR86 CNF conceptとは手法が異なるようです。2023年シリーズからドライバーになった伊藤和広氏に聞いてみました。

「サブフレームは動かしたくないのはトヨタも同じだと思いますが、我々は完全に止めるのではなく、少しだけ自由度を与えるような構造をトライしています。

 これはブレースのようなアイテムではない手段で行なっていますが、まだ内緒……。ここがスバルの考える『乗りやすさ』に繋がると考えています」

61号車「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」はなにが進化しているのか?
61号車「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」はなにが進化しているのか?

 ちなみに車体とサブフレームはボルトで結合されていますが、筆者はその締結に秘密があると思っています。

 インテリアはメーター表示が一新されています。センター部は量産車のデザインが踏襲されていますが、車両状態やラップタイム、機能などが一目で解るデザインになっています。

 あくまでも現時点ではトライのひとつですが、これは次期モデルに活かしてほしい部分です。

61号車「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」に搭載されるアイサイトも色々な部分が進化しているという!
61号車「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」に搭載されるアイサイトも色々な部分が進化しているという!

 更にアイサイトも色々と進化を遂げているようで、詳細に関しては富士24時間レースでのお楽しみですが、そのあたりの取り組みについて本井雅人監督は次のように話してくれました。

「各領域の担当エンジニアが『こんな事やったら面白いのでは?』と言う物を盛り込んでいます。

 これらのアイテムの中で将来の市販車に活きる所もあると思うので、自由な発想でやってもらっています。

 そこが皆のモチベーションに繋がっているので、うちのチームらしい取り組みなのかな?」

※ ※ ※

 公式テストは日中に1時間のセッションが2回と18時半から1時間50分の夜間練習走行が行なわれ、2台はテストメニューを着実にこなしていました。

 午後の途中でBRZ CNF Conceptが「クルマの動きがおかしい」と言うことでデフ交換を行なっていますが、それ以外は比較的順調だったように思えます。

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