なぜ「10年も」道路を放置? 「ずっと通行止め」の謎… 広島の住宅街に放置された「高架橋」未開通の事情とは
広島市佐伯区の住宅街に、完成して10年以上が経過した現在もクルマが通れない高架橋があります。そもそもどのような計画で、なぜ通れないのでしょうか。
橋が完成したのは2011年…なぜ通行できないのか
広島市佐伯区八幡東の住宅街に、完成から10年以上経過しているのにクルマが通れない高架橋が存在します。なぜこのような状況が続いているのでしょうか。
2023年4月現在、この高架橋は歩行者や自転車は通れますが、車道はフェンスで封鎖されており通れません。
この道路は、JR山陽本線の五日市駅付近から八幡東一丁目をつなぐ市道駅前線の一部です。
市道は1957年に建設計画が決まっていたものの、事業採択は1996年になってからで、以降、駅前線の造成事業は現在も続いています。
目的は、佐伯区に点在している住宅団地同士のアクセス活性化や緊急時の避難路確保などです。
駅前線の計画延長は977mで、全線が開通すると付近にある国道2号西広島バイパスに向かう車両が分散され、渋滞の解消が期待されています。
広島市は1996年から市道造成のための用地買収を開始し、2011年には高架橋を含む305mの道路が完成。しかし残り672mの時点で工事が難航し、現在のように高架橋が完成しつつもクルマが通行できない状態に陥っています。
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複数名義の土地は日本に多数あり、各地域で問題になっていますね。