なぜ東京都は「ド派手 広告トラック」の規制を強化? 「県外ナンバー」も審査対象へ その理由とは
広告トラックはどのように運用されている? クレームに対する対応は?
街の景観上、問題となっている広告トラックですが、デザインはどこが決めているのでしょうか。
東京都内で広告トラックの運営をする企業の担当者は次のように話します。
「デザインは広告主が決めています。
当社は、お客様からいただいた広告物を印刷して、実際にトラックを走らせるというのが業務の内容です。
都内ナンバーのトラックを走らせる場合は、東京屋外広告協会の承認をとってから、都外ナンバーのトラックを走らせる場合は、協会の承認が必要なくそのまま走行しています。
そのため、当社が広告物のデザインによって、広告を掲載するかどうかを判断することはありません」

また、広告トラックに対してクレームなどが相次いだ場合、そのトラック会社はどのような対処をとるのでしょうか。前出の担当者は次のように話します。
「広告トラックに対してクレームが出た場合、広告を取り下げるかは広告主のコンプライアンス遵守意識によって決定します。
そのため、どのような対処をするかは広告主の判断となります。
実際に、協会からデザインの承認をもらい広告トラックを走行させていましたが、一般の人からのクレームが多く、広告主がデザインの変更を希望して再度承認を取り直したというケースもあります」
※ ※ ※
派手なデザインや公序良俗に反するといったイメージが強い広告トラックですが、企業からは高い需要があるといいます。
都心部の電光掲示板などの広告費用に比べると安価であり、費用対効果の高い広告として活用する企業も多いです。
また、都内ナンバーで広告トラックを走らせる場合は、協会に申請する必要があり、費用と手間がかかります。
そのため、クリーンなデザインの広告物であっても、都外ナンバーのトラックでの走行を希望する企業が多いようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



















