「軽スーパーハイトワゴン」が次々SUV化! 三菱新型「デリカミニ」早くもヒット!? アウトドアなスライドドア軽がウケる訳
スズキ「ハスラー」から始まったSUV風の軽自動車ですが、昨今ではスライドドアを備えた「軽スーパーハイトワゴン」にもSUVテイストを取り入れたモデルが登場しています。一体なぜSUV風がトレンドになっているのでしょうか。
SUV風の「軽スライドドア車」なぜ人気?
三菱自動車は2023年4月6日、軽乗用車の新型モデル「デリカミニ」を正式発表しました。予約の段階で約9000台の注文を受け付けており、出足が好調だといいます。
本格的なオフロード走行が可能なミニバン「デリカ」シリーズの名を冠した新型デリカミニは、SUVらしいスタイリングを有していることも特徴です。
この「SUV風軽自動車」は近年トレンドとなっているスタイルのひとつなのですが、その理由はどこにあるのでしょうか。
近年増えてきた「SUV×軽自動車」の先駆者といえる存在はスズキ「ハスラー」です。
2014年に登場したハスラーは「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」をコンセプトに開発。フェンダーなどに装着されたクラッディングパネル(黒い樹脂パネル)や高めの最低地上高、軽自動車としては大径のタイヤなどがSUVらしさを演出していました。
ハスラーは人気モデルとなり、「このジャンルは売れる!」と確信した各メーカーから、SUV風の外装的特徴を持った軽ハイトワゴンが次々と登場しました。ダイハツ「タフト」や三菱「eKクロス」などがハスラーに触発されて登場したモデルといえるでしょう。
また、これらのモデルのヒットを受け、SUV風軽自動車の波はますます加速。2018年に登場したスズキ「スペーシアギア」や2022年登場のダイハツ「タントファンクロス」など、スライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴンにもSUV風のトレンドは広がっていきました。
今回登場した新型デリカミニもスライドドアを備えていて、「SUV×スライドドア軽」というSUV風軽自動車の第2弾のトレンドに沿ったモデルといえるでしょう。
SUV風軽自動車は徐々にラインナップを増やし、人気のジャンルとなりつつあるわけですが、人気の理由としてはまずデザインが挙げられます。
SUVが世界的なトレンドというのもありますが、コンパクトな軽自動車にタフな印象を落とし込んだデザインは個性的でユニークです。ポップな印象で「カッコイイ」と「カワイイ」を併せ持つデザインは、男女ともに乗っていても馴染みやすいでしょう。
また、機能性が高いのも人気の理由のひとつ。本格的なオフロード走行は難しいとしても、標準的な軽乗用車とくらべて最低地上高が高く設定されていることで、舗装されていないちょっとした道を走るアウトドアシーンなどでは、心強いポイントといえます。
そのようなアウトドアシーンでの使用を加味してなのか、シートに撥水素材を使ったり、ラゲッジルームのデッキボードやシートバックは樹脂素材で汚れても手入れしやすくしたりしているモデルが多いです。
このような機能性の高さも結果としてアウトドアユーザーなど幅広いニーズに応えられる理由となり、人気に繋がっているのでしょう。
個性的なデザインを持ちながら、多くの人に馴染みやすく、機能性が高くて使い勝手が良い。そんなSUV風軽乗用車は、ワガママで幅広い需要を受け止めることができるクルマに仕上がっていることが、人気の理由といえそうです。
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