未来感ハンパない! 人気の「ヘッドアップディスプレイ」DIYで後付けしてみた!装着簡単でも意外な難点アリ!?

ヘッドアップディスプレイをDIYで後付け!

 社外品のヘッドアップディスプレイは簡単に装着できるというのがセールスポイントのひとつでもあります。今回は大手インターネット通販サイトで「ベストセラー」に選ばれていたヘッドアップディスプレイを購入し、実際に取り付けて使用してみました。

後付けできるヘッドアップディスプレイ
後付けできるヘッドアップディスプレイ

 購入価格は約3000円で、表示はフロントウインドウに投影するタイプです。OBD2接続もできますが、OBD2がないクルマ向けにGPS機能も搭載。付属品は、「本体」、「OBD2ケーブル」、「USBケーブル」、「反射フィルム」、「クッション粘着シート」、「取扱説明書」の6つです。

 本体と車両のOBD2コネクタをケーブルで繋いで、ダッシュボードの上に本体を設置し、フロントウインドウに反射フィルムを貼るだけ。

 OBD2接続は電源供給もされますが、OBD2のないクルマの場合はGPS機能のみで使うことになり、付属のUSBケーブルを使用して電源を確保する必要があります。また、こちらの製品は24Vには対応していないためトラックなどではUSB接続で利用するようにという注意書きが取り扱い説明書に書いてありました。

 装着したテスト車両にはOBD2コネクタがあるので、さっそく本体をケーブルで接続して動作確認し、本体をダッシュボードの上に仮で設置、フィルムを貼る位置と見え方のチェックをします。接続自体は本当に簡単ですが、この設置と貼付の位置決めが非常に難しいのです。

 ダッシュボードもウインドウも傾いているし湾曲しています。本体を置ける場所も角度も限られ、常識的な位置にフィルムを貼ると、表示がフィルムからはみ出して全然見えなかったり、あるいは本体の光源が直接見えてしまったり。位置だけでなく、本体を留めるクッション粘着シートの位置や厚さも変えるなど試行錯誤が必要でした。

 ようやく位置が決まり、ケーブルを外して仮留めから本設置へ。そこで気づいたのが、ケーブルが短いことです。ダッシュボードに通してケーブルを隠すには倍以上の長さが必要で、通販サイトで「こちらを買った方はこちらも買われています」と延長ケーブルがお勧めされていた理由がわかりました。

 幸いテスト車両はメーター上部のカバーだけを簡単に外せ、ケーブルを隙間から落としてOBD2コネクタまで最短距離で通すことができました。

 取り付けが完了したので実際に使用してみます。取り扱い説明書に従い、最初にOBD2で使うかGPSで使うかのモード選択をします。

 今回はOBD2接続なのでそちらをチョイス。GPSモードでは車速、電圧、衛星数が表示され、OBD2モードでは車速、エンジン回転数、水温、電圧、エンジン停止後運転距離が表示されるとのことです。

 実際に走って試してみると、夜間はもちろん昼間でもまずまずハッキリと見えるので視認性は問題なし。焦点については、ウインドウ越しの景色と一体とは言わないまでも近いものがあり想像以上に見やかったです。

 近ごろ目が衰えてきたという知人にもテストドライブしてもらったところ、「個人差はあるけれど、ピントあわせが楽。高速道路などでずっと外を見ていると視点が固定されて逆にピントがズレてしまうときがあるけど、そんなときピントを合わせ直すのに一度HUDの表示を見てから外を見たほうが速くピントが合うと思う」と使用感を教えてくれました。

 不満点は、人によって座高が違うため、見る人によっては表示が見えづらくなってしまうことでしょう。

 なお、OBD2は常通の電源のため、たとえ自動パワーオフ機能が付いていてもバッテリーがあがってしまう可能性があり、長く乗らないときは接続を外す必要がある点には注意が必要です。

※ ※ ※

 手軽な後付けヘッドアップディスプレイは機能が限定的ではあるものの、未来感を体験できるという意味では面白い商品です。

 将来的にヘッドアップディスプレイはボタンやスイッチ、タッチパネルなども映像化されたり、ジェスチャーで操作できるようになるともいわれており、今後の進化が楽しみです。

【画像】後付けできるヘッドアップディスプレイってどんなもの? どんな風に見えるか写真で確認!(23枚)

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