3台の「GT-R」が盗まれた!? 「返してください…」亡き主人の思い出どこへ… 雨の夜と怪しい外国人に注意!R32&R34被害で共通することは?
怪しい外国人はなぜ「100万円で買いたい」というのか
では、なぜ怪しい外国人は「100万円で買いたい」といったのでしょうか。
それは「100万円で取引に応じるGT-Rオーナーはいないだろう」という目算もあり、そもそも本気で買い取る気などないからです。
ではどのような流れで被害に遭うのか、筆者がこれまで同様の手口で被害に遭った人や警察関係者への取材からわかったことをまとめます。
1.「買い取りたい」という意思を持った人物であることを所有者に知らせ安心させておきながら、その間にクルマのセキュリティ状態などを確認する。(その前から下見は重ねています)
2.家人が買い取り希望の外国人に応対している間、犯人グループの別の人物がエアタグやGPSなどを仕込む。(オーナーや家族が外国人の訪問を警戒してクルマを移動させた場合にも追跡できる)
3.再び盗む対象のクルマを下見に来た際、家人と鉢合わせをしたり、警察から職務質問を受けた場合も、「買取を希望している。一度断られたが、ぜひともこのクルマを買い取りたいからもう一度買取の交渉に来た」などの言い訳が成り立つ。
4.犯人側は「買い取りに応じることはまずない」と想定しているが、万が一、「はい!では買取お願いします!」と言われた場合に、実際に買取できるギリギリの金額として100万円を設定している。
なお4の場合、その場で現金で払われる可能性も少なからずありますが、「後日お金を持ってまた来ます」と言われることもあるようです。(それまでに盗難される可能性も大)
いずれにしても、インド、パキスタン、スリランカなどの「南アジア系」外国人が自宅を訪れ、安価な価格での買い取りを希望した場合は「盗みのターゲットにされている」と思って警戒するべきです。
エアタグを仕込まれているかどうかは、しばらくそのクルマに乗って一緒に移動してみるとスマホに通知が来ます。
iPhoneはもちろん、アンドロイド端末でも専用アプリを入れれば通知が可能です。
ところで、なぜインド、パキスタン、スリランカなどの「南アジア系」と限定するのかというと、実際に自動車窃盗で検挙された外国人の国籍に由来しています。
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2022年に検挙された来日外国人は全部で61名。うち48名がアジア国籍です。
1位はスリランカで23名と圧倒的に多く、2位はベトナムで10名、3位がブラジルで9名となっています。米国やカナダ、欧州はゼロでした。
怪しい外国人が買い取り希望でたずねてきたら盗難のターゲットにされていると考え、特に雨の日の深夜~明け方の時間帯はて警戒してください。
一時的に別の場所にクルマを移動させることも
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
私も以前にJZX100チェイサーを盗まれました。
私の場合は3ヶ月後に発見されたのですが、見るも無惨な状態でした。
犯人も捕まらず泣き寝入り。
他人の財産を食い物にしようなんて許されたことでは無いです。
しかしながら自己防衛するしかないのが現状なのが辛いですね。