パカっと開くライトがイケてた!「リトラクタブルヘッドライト」搭載車の人気再燃!? 維持するときの注意点は?
往年のスポーツカーらしさの象徴ともいえる「リトラクタブルヘッドライト」ですが、現行モデルで採用するモデルはありません。しかし昨今「リトラ」を搭載したクルマが高騰しています。リトラ搭載車のメンテナンスはどんなことに注意すべきなのでしょうか。
スポーツカーの象徴だった「リトラクタブルヘッドライト」
2000年代まで、日本には数多くのスポーツカーがあり、とくにスポーツカーらしさの象徴とも呼べる「リトラクタブルヘッドライト(リトラ)」を採用した車種もたくさん存在していました。
アメリカでヘッドライトの設置箇所の規制緩和などさまざまな事情から、国内では2002年のマツダ「RX-7(FD3S型)」を最後にリトラクタブルヘッドライト採用車の生産が終了。
約20年が経過した今、80年代から90年代にかけての「ネオクラシック」ブームによって人気が再燃し、改めてリトラ搭載車の人気と価格が高騰しているのです。
未来的なデザインと、ポップアップするこのリトラクタブルヘッドライトに、当時憧れた人も多いでしょう。
ネオクラシックなクルマが見直されているなか、リトラクタブルヘッドライト搭載車を手に入れるとき、気になるのはそのメンテナンスです。
ほぼ間違いなく20年以上が経過した旧車ということになりますが、リトラクタブルヘッドライトの弱点やメンテナンスにおける注意点などを、千葉県のI整備士に聞いてみました。
「当時から問題とされていたのが、モーターの劣化や不具合による動作不良です。すでに20年以上前のモーターですから劣化していることがあります。
部品のストックがあれば良いのですが、探すのも困難になっており、うまく代用品が取り付けられるかがポイントになりそうです。
また車種専用のリンケージやヘッドライトカバーなど、プラスチックや樹脂製のパーツは欠品が増えています。
最近は人気車種のパーツが復刻されることもありますが、マイナーな車種だとパーツを探すのが難しいのが現状です」
リトラクタブルヘッドライトの問題として挙げられるのが、熱処理問題。
稼働させる機械部品がラジエーターのすぐそばや後方に設置されるため、エンジンルーム内に新鮮な空気が取り込まれにくくなり、エンジン冷却がスムーズにおこなわれないという問題も発生しやすいようです。
「当時の熱対策としては、ナンバープレートを少し横にズラして配置するブラケットなどを装着しました。
またヘッドライトカバーに空気吸入用のスリットを入れるなどの対策が必要になるかもしれません」(I整備士)
見た目の良さや旧車人気でリトラクタブルヘッドライト搭載車にすぐに手を出すのではなく、このような経年劣化や熱対策への改良などを含めたメンテナンスについても事前に考えておく必要がありそうです。
私も初代ユーノスロードスター、FC3S、FD3Sとリトラクタブルヘッドライトの車に乗りました。
毎回感じたのはライトを点ける時の高揚感。
どの車もすごくカッコ良くて大好きだったので、乗り込む時からいつも嬉しい気持ちでした。
今そんな車に出逢えず…またこんなときめく車を作ってほしいなー☺💓
全く同感です👍 自分も30数年前から、リトラクター式のアコードを2台とプレリュード に乗り、そして今は初代NSXに乗ってます。