ガソリン高騰でドライバーの負担増! 燃料消費を抑えるコツはある? すぐ実践できる燃費向上テクニックとは
タイヤの空気圧で燃費は変わる!
次に考えられるのは、運転作法。俗にいう「エコドライブ(燃費走法)」を心がけるのはもちろん、タイヤの状態にも気を使ってほしいと埼玉県のF整備士はいいます。
「タイヤの空気圧は外気温の変化にかなり影響を受けます。しかもタイヤの構造上、少しずつ確実に減ってくるものです。
これからの季節、行楽などで長距離ドライブする人は、タイヤの空気圧を適正より少し(20%程度)高めに入れておくことで、燃費の悪化を抑えることができます」
では「エコドライブ」とは、どんな運転操作をすればいいのでしょうか。
「まず挙げられるのが『急』がつく操作をしないことです。急加速や急減速を繰り返すことは燃費の悪化だけでなく、安全にも影響してきます。
とくに発進時がもっともガソリンを消費するとされていますので、最初の数秒間(5秒程度)はアクセルペダルをじんわり、ふんわり踏み、時速20km程度まで緩やかに加速させることを心がけるだけでも燃費の向上が見込めます」(F整備士)
これは高速巡航中にも当てはまり、一定の速度をキープするように心がけることが重要だそうです。
「ここでのポイントは、アクセルの踏み具合ではなく、一定の速度をキープする意識です。漫然と同じアクセル開度で運転している上り坂では速度が低下し、下り坂ではスピードが出過ぎてしまいます。
ブレーキを踏んでまたアクセルを踏むより、速度を一定に保つ意識が逆にスムーズな走行になり、結果的に燃費が良くなるというわけです」(F整備士)
無駄なアイドリングを減らすのも一定の効果があるとされていますが、実際はエンジンを再始動させるときに多くの電力と燃料を使用してしまうので、エンジンのオン・オフを頻繁におこなうとバッテリーに負荷をかけてしまいます。
「一時もてはやされた『アイドリングストップ』も、最近は非搭載車が増えています。信号待ちでエンジンをオフにするより、スムーズな発進のほうが燃費には効果的です。
また、エアコンを少し弱くする、とくに冷房は設定温度を少し上げるほうがよっぽど燃費には効くでしょう」
なお、冬に使用するエアコン(ヒーター)はエンジン熱を再利用していることもあり、燃費にはあまり影響がないといいます。
「あと、すぐに実践できるのが不必要な荷物を下ろすことです。ちょっとした荷物でも、1人分くらいの重さになってしまいます。車内や荷室は不必要な荷物を減らしておくほうが燃費は向上します」
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安いガソリンスタンドで給油することはもちろん、タイヤの空気圧を適正に保ったり、急発進せずにゆっくりアクセルを踏んだり、無駄な荷物を下ろすなど、小さな努力が燃費向上につながるようです。
また、目的地までのルートも燃費に影響する要素のひとつ。多少遠回りでも渋滞を避けたルートのほうが燃費は向上する場合が多いとされています。渋滞にハマることは時間も燃料も無駄にしてしまうというわけです。
積みっぱなしの重い荷物は必要なときだけ積む。最近じゃスペアタイヤまで外している人も居ますね。車中泊やキャンプなどの時、水物や氷は現地付近で買う。
スパークプラグを良いものに交換する。少しでも点火がスムーズになると積もり積もって燃費は消費ガソリンの量に出ます。
オイル添加剤で少しでも摩擦を減らす。入れる前と後では吹け上がりが違います。Kカー用、50,000キロオーバーなど合ったものを。
車が新しい内はオイルも粘度の低いものを使っていますが、古い車だと粘度は指定のものに戻さないと逆に圧縮が抜ける感じですね。冬は低温用のやつを使ってます。夏冬の年に最低2回は交換。可能なら春1回、夏1回、冬の前に1回の3回。オイルが新品だと全然調子が変わります。