トヨタが「ハイエース」の“オープン仕様”発表していた? まさかの12人乗り設定も? 狂乱の「パイエース」とは
エイプリルフールには、自動車業界からも“冗談で”奇怪なクルマが発表されることがあります。そのうちの1台が、2019年4月1日にトヨタのオーストラリア法人が発表した「ハイエース」のオープンカー仕様「ハイエースコンバーチブル」です。
まさかの12人乗りオープンカー? 「ハイエースコンバーチブル」とは
モーターショーやオートサロンなどのイベントでは様々なコンセプトカーや新型車、カスタムカーが発表されますが、「ウソをついても良い」とされるエイプリルフールにも、自動車業界から“冗談で”奇怪なクルマが発表されることがあります。
そのうちの1台が、2019年4月1日にトヨタのオーストラリア法人が発表した「ハイエース」のオープンカー仕様「ハイエースコンバーチブル」です。
ハイエースは、商用車としてあらゆる用途で活躍する一方、アウトドアレジャーや車中泊などを楽しむ一般の個人ユーザーからも絶大な支持を集める1BOX型バンです。
日本では200系(5代目)ハイエースと、派生モデルの大型ワゴン「グランエース」が販売されています。グランエースは最新型の300系(6代目)ハイエースをベースにしていますが、その300系は日本国内では売られておらず、海外のみで展開されています。
そして2019年4月1日に、エイプリルフールの“冗談”として、オープンカー仕様となったのもこの300系ハイエースです。
ハイエースコンバーチブルについて、トヨタのオーストラリア法人は当時“世界初のコンバーチブルハイエース”と称しており、2人乗りのロングホイールベース(LWB)とスーパーロングホイールベース(SLWB)、5人乗りのLWBクルーバンと12人乗りのSLWBコミューターバスで展開されるとしていました。
2019台限定で販売すると発表されたハイエースコンバーチブルですが、フロントウインドウならびAピラーとボディ剛性を保つためとみられる太いBピラーが存在するなど、真剣に設計されている様子が見て取れます。
トヨタのオーストラリアの広報責任者ブロディ ボット氏(発表当時)は「ハイエースコンバーチブルは、オーストラリア人がハイエースに期待する品質、耐久性、信頼性、実用性と1年中楽しめる折り畳みルーフを組み合わせている」とコメントしています。
また、トヨタのオーストラリア法人は、ハイエースコンバーチブルに、オプションで「パイエース」と呼ばれるパイ用のビルトインオーブンも設定するとしていました。
パイエースには、最高温度250度に達するオーブンとグリル、4つの調理ラックが付いており、ミートパイが作れるようになっています。
パイエースについて、前述のボット氏は次のように話しています。
「パイエースを使えば、オーストラリア人の大好物であるミートパイを1日中外出することの多い配達員でも食べることができます。また、ダッシュボードのアラームは、パイが調理されて食べる準備ができたことをドライバーに知らせます。
ドライバーは安全な場所にハイエースを駐車して、後部テールゲートを開いて格納式のパイエースにアクセスできます」
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エイプリルフールの冗談として発表されたハイエースコンバーチブルは、もちろんその後実際に発売されることはなく、現在まで続報はありません。
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