新車より安くてお得!?「中古のハイブリッド車」買うなら年式が新しい方が良い? HVならではの選び方とは
中古車市場でもハイブリッド車が増えつつあり、選択肢が多くなってきました。ハイブリッドシステムが搭載された中古車を購入するとき、どのようなところをチェックしたら良いのでしょうか。
中古のハイブリッド車を買う時の注意点は?
春は新年度や新学期がはじまるスタートの時期です。生活環境が変わり、クルマが必要になる人もいるのではないでしょうか。
半導体不足などの影響によって新車の納期が延びている昨今、すぐ手に入る中古車の需要が高まっています。

環境性能が優先される今、中古でもハイブリッド車を選びたいと考える人も多く、実際の中古車市場でもハイブリッド車が増えています。
中古のハイブリッド車を購入するときは、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
まず、複数の中古車店に聞いてみたところ、中古車市場ではガソリンエンジン搭載車がメインとなっているものの、ハイブリッド車も徐々に増えているといいます。
都内の中古車販売店のS店長によると、ハイブリッド車は元々の新車価格が高いこともあり、中古であってもガソリン車よりは割高になってしまうことから、中古車を安く買いたい人にとっては少々ハードルが高いものの、それでも新車で買うよりは安く入手できるとあって人気が高まっているそうです。
さらに、都内の中古車店オーナーのOさんは次のようにいいます。
「国産の場合はすでにハイブリッド車が普及しているのですが、輸入車の場合はハイブリッド車の数もまだ少なく、割高な印象があるようです。
またハイブリッドシステム自体のパーツが高額なため、万が一不具合が発生するとかなりの出費と納期待ちになってしまいます。ハイブリッド車を狙うのであれば、国産車が安全だと思います」
中古のハイブリッド車を選ぶ場合、まずは何を基準にすべきなのでしょうか。クルマの修理をおこなう立場であるF整備士に話を聞いてみました。
「ハイブリッド車の場合、ガソリン車と比べて部品点数も多いため、故障すると面倒なことになることもあります。
そうならないように、そのクルマがどのような経緯でどのように扱われてきたかは、状態を把握するうえで非常に重要な要素になります」
F整備士いわく、店が直接下取りしたのかオークションで競り落としたのか、前オーナーがどのように乗り、どのようにメンテナンスされてきたかで、ハイブリッドシステムの状態をある程度把握できるといいます。
また消耗パーツの交換の有無も重要で、記録簿やメンテナンスノートを見ながら、どのタイミングで交換されているのか、それともまだされていないのかなども状態を推測する重要なポイントになるそうです。
「あと、中古車の場合は走行距離が少ないほうが良いといわれますが、ハイブリッド車の場合は年式も重要です。
というのも、ハイブリッドシステムは進化が早く、年式が新しいほど近年の技術が採用されています。なかには年式が1年違うだけでかなり性能に差がつくこともあります。
年式と走行距離、価格のバランスが取れている中古車を選ぶことで、購入後のトラブルやメンテナンスの頻度も変わってくるでしょう」(F整備士)
ハイブリッドシステムにはメーカー保証がついていますが、保証期間は10年程度。すでに10年以上経過したハイブリッド車はメーカー保証が切れていることも多いですし、燃費も現代の基準からすると必ずしも良いとは言い切れません。この辺りをしっかり見極めることが必要になってきそうです。




























