2人乗りのスズキ「ジムニートラック」 が販売されている!? 後席部を荷台化した反響は? 実在するトラック仕様の特徴とは

東京オートサロン2019で衝撃の世界初公開となった「ジムニーシエラ ピックアップ スタイル」から約4年。福島県でジムニートラックが販売されているといいますが、ユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

まさか…日本でジムニートラックを売っていた?

 スズキは東京オートサロン2019にてピックアップスタイルに仕立てた「ジムニーシエラ ピックアップ スタイル」をお披露目していました。
 
 あれから4年経った2022年秋に福島県でジムニートラックが販売されているといいますが、どのような反響があるのでしょうか。

これはスゴい! スズキ「ジムニートラック」が売っている? 福島県で発見された実車とは(画像提供:石畑自動車)
これはスゴい! スズキ「ジムニートラック」が売っている? 福島県で発見された実車とは(画像提供:石畑自動車)

 現行ジムニー(3ドア)は、2018年7月に4代目モデルとして20年ぶりのフルモデルチェンジを遂げました。

 現行ジムニーでは、伝統となる「ラダーフレーム」、「FRレイアウト」、「副変速機付パートタイム4WD」、「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」という車体構成を継承し、本格的な四輪駆動車としての性能をさらに進化させています。

 2018年以降様々な国や地域でジムニー(海外ではシエラが中心)が展開されており、欧州では後席を無くしたバン仕様、ニュージーランドでは後席にゴツい見た目のピックアップトラック仕様など多様な進化を遂げています。

 また2023年1月にはインドで5ドアジムニーが世界初公開され、大きな話題となりました。

 そうしたなかで、日本では従来の3ドアジムニーのみが販売されるに留まっていましたが、2022年10月に福島県二本松市の石畑自動車が現行ジムニー(3ドア)ベースのジムニーピックアップトラックを発表し、販売を開始しています。

 ジムニーピックアップの特徴は、ボディ後方を排除して軽トラックの荷台部を繋げていることでピックアップ化。さらに
モンスタースポーツ製のブレーキホースやラテラルロッド、ショックアブソーバーを使用しているといいます。

 また中々手に入らないジムニーをピックアップ化するのではなく、あえて車両の後方部分がぶつかっているようなジムニーや廃車になるような軽トラックの荷台を再利用するなどのこだわりもあるようです。

 このジムニートラックの反響としてSNSでは「素敵!」、「ピックアップしても違和感がない!」、「ジムニーピックアップは発売されたら凄く需要ありそう」、「海外にあるのは知ってたけど、国内にもあるのね」といった声が見られました。

 また製作・販売元である石畑自動車は、実際のユーザーからの反響について、次のように話しています。

「お客様からの評価も好評で、林業などで使用する人から、釣りなどの趣味で使用する人など、幅広い人に気に入っていただいています。

 走行性が高い部分は特に満足度が高く、リフトアップをしているので、山道や雪道でも走行できるので、軽トラでは入ることのできない山の奥まで、ジムニーで入ることができて『助かっている』という声も聞いています。

 ジムニーは人気の車種なので、なかなか手に入れることができず、年に1台から2台しか生産できませんが、すぐに口コミで売りに出てしまいますが、軽トラとジムニーの『良いとこ取り』のジムニートラックを、大切に楽しんでいただけたらと思います」

※ ※ ※

 前述のようにスズキ自身は、2019年にジムニーのピックアップトラックをお披露目していますが、その後の公式アナウンスはありません。

 しかし、ニュージーランドや今回の福島県のように現行ジムニーでもピックアップ化する需要は一定数存在することから、公式のジムニートラックがいつの日か登場することを期待せずにはいられません。

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