ついに全面刷新!? ダイハツ新型「ムーヴ」本格ハイブリッド搭載で燃費30km/L超も? 次期型どうなる?
新型ムーヴの燃費と価格を大予想!
では、新型ムーヴeスマートハイブリッドのWLTCモード燃費はどの程度になるのでしょうか。
ロッキー2WDの場合、eスマートハイブリッドのWLTCモード燃費は28.0km/Lで、ノーマルエンジンは20.7km/Lと、eスマートハイブリッドの燃費数値はノーマルエンジンの1.35倍になります。
そして設計の新しいムーヴキャンバスのノーマルエンジン車は、WLTCモード燃費が22.9km/Lですから、eスマートハイブリッドの燃費数値が1.35倍であれば30.9km/Lとなり、この数値なら2030年度燃費基準の28.5km/L前後を余裕でクリアできます。

価格はどうなるのでしょうか。ロッキーの「プレミアムG」同士で比べると、eスマートハイブリッドの価格は、ノーマルエンジンに比べて28万9000円高いです。ただし軽自動車は価格に敏感なカテゴリーですから、この金額をそのまま上乗せしたら、ムーヴeスマートハイブリッドは売れないでしょう。
そこで想定される価格が「小型車の70%」です。例えばターボエンジンとノーマルエンジンの価格差、パノラマモニターなどのメーカーオプション価格を見ると、軽自動車は小型車の70%前後で設定されていることが多いです。
そうなるとロッキーの場合、eスマートハイブリッドの価格アップは28万9000円ですから、軽自動車のムーヴなら70%の約20万円です。この金額は、エアロパーツを装着するカスタムと標準ボディの価格差に近く、許容範囲に収まります。
新型ムーヴのノーマルエンジン搭載車が130万円とすれば、eスマートハイブリッドは150万円です。
新型ムーヴに搭載されるeスマートハイブリッドのWLTCモード燃費が前述の30.9km/L、ノーマルエンジンが22.9km/L、価格アップが20万円とすれば、この金額を燃料代の節約で取り戻せるのは、レギュラーガソリン価格が160円/Lとして11万kmを走った頃です。
軽自動車はノーマルエンジンとハイブリッドで、購入時に納める税額の差が少なく、またノーマルエンジンも燃費が優れているため、実質価格差を取り戻せる距離が長くなります。ただし渋滞の多い街中を走る時間が長い使い方なら、取り戻せる距離が11万kmよりも短くなります。
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新型ムーヴの登場は2023年内だと思われますが、これを皮切りに、軽自動車にもフルハイブリッドが増えることになるでしょう。
日本では総世帯数の約40%がマンションなどの集合住宅であるため、日産「サクラ」のような電気自動車の軽自動車を所有できないユーザーも多く、軽自動車のフルハイブリッドが果たす役割も大きいのです。
Writer: 渡辺陽一郎
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。





































